概要
楽園から堕落のからだ腥く まだひきずるの?少女信仰
第二回短歌・俳句コンテスト 短歌二十首連作部門
幻想小説ならぬ、幻想短歌のようなもの。
可憐でgrotesque、そんな少女の概念を、短歌の連作形式で一つのお話にしてみました。
幻想小説ならぬ、幻想短歌のようなもの。
可憐でgrotesque、そんな少女の概念を、短歌の連作形式で一つのお話にしてみました。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!よくわからんがオーラがある。
私は「少女信仰」がよくわからない。「お母さん産んでくれてありがとう信仰」とか「吸血鬼で色白で貴族の美青年信仰」とかならまだわかるのだが、「少女」ってそんなに偉いのか? というところからまずわからない。
この歌集において少女は「欲望される客体」であり「純粋さゆえに善悪の間で宙吊りになる危うい存在」といったところだろうか。
ようするに「無垢な子供(男の子でも女の子でもいい)」だとか「お人形さん」のポジションをここでは「少女」が受け持っている。
「羽むし飛ぶ噎せかえる香(かおり)百合の花 しろき花唇によくみたら染み」
「羽むし」「噎せかえる香」「染み」といったマイナスのイメージ群と「しろき花」…続きを読む