是もまた幸せ

恋愛小説といえばこの人、という位の大家である氏ですが、純文学という体裁になっても本質は変わらないですね

些細な切欠から付き合い出した男女、外は雨、性交する事もなく抱き合う……男には女を抱けない出来事があったが、女もまた男との性交を望みながら愛し過ぎる事への恐れを抱く……其れでも抱き合った二人、其処には過去と恐怖を乗り越える意志を感じさせ……
心に負った屈託は消えずとも、二人で前向きに歩いていく決意をする……其の時の空模様の様に先は見渡せずとも……

自分では鼻腔から脳味噌を取り出して洗浄し改造して詰め直してもこの様な作品を書ける未来が見えませんが、遥かなる Himalayan Rangeが如く何時迄も登れぬ目標として立ちはだかって欲しいですな

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