愛されることを受け入れた睡蓮が、美しく花開く――。

かつて癒しの力を持ち「仙女」と呼ばれていた睡蓮は、その異能を失って後ろ指を指されるようになってしまう。しかし「誰かを助けたい」という志までは失われなかった。その崇高な思いは異能を失っても彼女を仙女たらしめ、一方で睡蓮という一人の人間としての意思を遠ざけてしまう要因にもなる。
そして仙女の肩書きを求める第二皇子との婚姻が決まるが、結婚前夜、何者かに攫われてしまい――。

絶体絶命の場面で現れた白い男、そして安寧の地で再会した黒い男。二人の間で揺れ動く恋を知らない睡蓮がどちらを選ぶのか。初心なじれじれ感がたっぷり堪能できる良作です!

そして中華ファンタジーならではの壮大で華やかな描写は必見!
作者様の独壇場とも言える流麗な表現は鮮やかで、迫力があって、とても美しいです。

「闇堕ち寸前の過剰な溺愛」というコンテストのテーマにぴったりなとある人物の激重感情を知れば、きっと悶絶すること間違いなし。中華×溺愛をお探しのそこのあなたにぜひおすすめしたい一作です!

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