中華風世界の落ちぶれ聖女だったヒロインはスパダリに愛され自由を手にする

ありとあらゆる病と傷を癒す力を持っていた主人公の睡蓮。
その不思議な力のために、彼女は仙女と呼ばれていました。しかし、あるとき彼女の力は失われてしまいます。
力をなくした彼女の周りから、彼女のことをチヤホヤしていた人々が去って行きます。ついには両親まで彼女に関心をなくしました。
そんな睡蓮に残された道は、第二皇子と結婚すること。ですが結婚前夜に誘拐されてしまいます。
またまた不幸な状況に陥ったかと思われた睡蓮。しかし、誘拐されていった先で彼女を待ちうけていたのは――

力をなくして蔑まれても、弱い立場の人のために尽くそうとする主人公のすがたが愛おしい!
そんな彼女を不幸な結婚から逃亡させ、守ろうとしてくれる天擂のすがたにも、キュンキュンしました!
ヒロインの恋愛模様が展開しつつも事件が起きるところが本作の魅力。ヒロインを悩ませる事件が起こり、それがしっかりと解決するので、とても読み応えがある物語でした。

中華風な世界を舞台にした聖女譚とも言えるお話なので、普段は女性向けの西洋風恋愛ファンタジーを読んでいるという方にもおススメできる中華風ファンタジーです☆

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