村立ムラムラ高等学校・ショートケーキ水泳部

村立ムラムラ高等学校・ショートケーキ水泳部

⚠︎注意⚠️　ツイッターバージョン・プロット

この話は、私のツイッターのリプ欄で生まれたカオス設定を引き継いでいます。

また、ただのプロット状態のものになります。

ショートケーキにムラムラするというのは、りつりんさんの短編『ショートケーキムラムラ』からの引用になりますので、気になる方はぜひ、りつりんさんのページを覗いてみてください！

前書き終了。では、いってみよー！！

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　ショートケーキでしか興奮を抑えられない高校生の二人組、りつりんと猫憑。

　二人はある日気がついた。

「このままだと、俺たちデブ一直線じゃねぇ？！」

　カロリー消費のために、二人は水泳部を設立。その名も『ショートケーキ水泳部』

　今日も彼らは泳ぎ続ける。全てはショートケーキを食べて欲情を発散するために！

＊＊＊

　段々と集まりつつ部員。しかし、ある日、事件が起こる。

　部員が……増えている？！

　そこには、誰も知らない部員がいた。彼の名は『ブチョウ』。

　突然現れたブチョウは、執拗にりつりんの後ろを追いかけ回している。

　しかし、その異変に気がついているのは、新入部員のあお、だけである。

あお　「どうして？　まるでみんなには見えていないみたい……？」

　ブチョウが現れて二日が経った。りつりんは変わってしまった。操り人形のようになってしまい、死んだ魚のような眼になっている。

あお　「りつりん部長……あんなに前は輝いていたのに……。今ではショートケーキにムラムラすらしないなんて！　こんなの絶対におかしいよ！」

　りつりんに恋心を抱いていたあおは、変わってしまった彼を見て、それはそれは悲しみにくれた。しかし、異変はりつりんだけに起こっていたわけではない。

　あお以外の全ての部員が変わってしまったのだ。

顧問　笹先生（突然の失踪）

マネージャー　ReMiRiA（突然の失踪）

部長　りつりん（謎の存在『ブチョウ』に乗っ取られ、二人羽織になってしまった）

副部長　猫憑（謎の存在『フクブチョウ』により、人面ケルベロスになる）

新入部員　あお（唯一の生存者。実は魔法少女の血を引いている）

部員（下記部員の皆様プロット版につき出番が少なくて申し訳ない）

飛鳥休暇（ビート板　になる）

仙禽織（スクール水着　になる）

ネネツムギ（プール帽子　になる）

上前津志築（シャワー　になる。更衣室のシャワーもプールサイドのシャワーもどっちも）

藍川ユイ（プール　になる）

夜方宵（プールの水　になる。水は砂糖水のため、飲み込みすぎるとシュガーハイになる）

あお　「どうして？！　みんな、体が変わってしまった？！」

　りつりんだけが二人羽織のまま水泳を続けるのを、あおは悲しげに見つめている。

あお　「あんなりつりん部長はりつりん部長じゃない！　返してよ！　私の好きなりつりん部長を！！」

　その時だった。変わり果てた姿になった以前の部員たち（ビート板・スクール水着・プール帽）が、歌いながらあおの前へと現れた。

『私たちには〜時間がない〜♪　けれど〜私の全てをあなたに託したいのぉ〜』

　突然、シャワーが黄金の水を噴射させた！プールとプールの水が共鳴するように輝き始める。その中から現れたのは砂糖水の精霊だ。

砂糖水の精霊ヤカータ　「あなたが落としたのは、金色の魔法ロッド？　それとも、虹色の魔法ロッド？　いいえ、そのどちらでもないわ！　あなたに必要なのは、恋する乙女の桃色ロッド！　さぁ、受け取りなさい！　魔法少女アオ！　今こそ、覚醒の時よ！」

　ビート板は魔法のロッドへ、スクール水着とプール帽は魔法少女の服へと変化を遂げる。（なお、水泳要素は衣装に残っているものとする）

あお　「私が、魔法少女っ？！」

　ロッドを手にし、あおは魔法少女アオへ変身した。

＊＊＊

　猫憑は人面ケルベロスになりながらも、ギリギリのところで自我を保っていた。（顔その１：猫憑。顔その２：フクブチョウ。顔その３：ケイジという誰か）

猫憑人面ケルベロス　「新入部員、あお！　君だけが頼りだ！　君が、この謎を解くんだワン！　僕が君のサポートに回るワン！　僕なら、匂いを探せるワン！」

　魔法少女アオは振り返る。プールの中で、りつりんは二人羽織水泳を続けていた。

　溺れかけ寸前の彼に、魔法少女アオは心を痛める。

あお　「待っててね！　りつりん部長！　私がすぐに助けてあげるから！」

　魔法少女アオは謎を追う。

　まずは、失踪した顧問とマネージャーを探し出す魔法少女アオ。

猫憑人面ケルベロス　「ここから匂いがするワン！」

マネージャーの登場。

マネージャー　「ふっふっふ！　ついにここまでやってきたのね！　この先へは──笹先生の元へは行かせないわ！」

　初めての魔法対決で、なんとか勝利をする魔法少女アオ。

＊＊＊

　次の敵。ついに、笹先生が腕組みをして現れる。

魔法少女アオ　「先生、どうして？！　あんなに熱心に水泳を教えてくださったのに！」

笹先生　「魔法少女になってしまった君には、関係のないことだ。こんな風に、君を殺したくはなかったよ」

笹先生、最大の魔術が魔法少女アオを襲う。

猫憑人面ケルベロス　「危ないワン！」

　顔面で魔術攻撃を受けるケルベロス。最悪にも、猫憑とケイジ部分の顔で魔術を受け止めてしまった。

魔法少女アオ　「猫憑副部長？！」

猫憑人面ケルベロス　「だめだ……。俺の部分がヤられてしまった。もうフクブチョウに体が乗っ取られてしまうまで、時間がない……。俺を殺せ、あお。君を助けられて……よかったよ……」

魔法少女アオ「いやぁぁぁぁぁぁああああああああああああ！！」

　最大魔法でフクブチョウ（ケルベロス）と笹先生を倒す、魔法少女アオ。

　勝利する。

＊＊＊

　ラスボスである（と思われた）笹先生とフクブチョウを倒し、ボロボロになった魔法少女アオは、プールへと戻る。

魔法少女アオ　「やっと……終わったのね……」

　しかし、そこにはまだ二人羽織水泳をするりつりんの姿があった。

りつりんブチョウ　「次ハ、オマエの番ダァ！　おびゃびゃびゃびゃびゃあああああ！！」

　襲い掛かるりつりんブチョウ。

魔法少女アオ　「だめだよ……。りつりん部長とは……戦えないよ！！！」

　彼女の手から、魔法のロッドが落ちた。カコンとプールサイドに落ちる。

〜あおが、りつりんに恋に落ちた瞬間の回想シーン〜

〜回想終了〜

魔法少女アオ　「私ね、諦めない！　だけど、りつりん部長は倒せない。だから、愛してあげるわ！」

　彼女は再び魔法のロッドを手にした。そして叫ぶ。

魔法少女アオ　「みんなぁぁぁ！　もう一度、私に力を貸してぇぇぇぇ！　出でよ、ショーーーーートケーーーーーーキィィィィィ！！！！」

〜水泳部の仲間が超高速でケーキを焼くシーン〜

　迫り来るりつりんブチョウ。

　魔法少女アオの両手には、ショートケーキが持たれている。右手は高く口の位置に。左手は低く腰の位置に。

魔法少女アオ「はい、あ〜んして！」

　りつりんブチョウと口と下半身に、ショートケーキが詰め込まれる。

魔法少女アオ　「大好きだよ、りつりん部長！」

りつりんブチョウ　「グワァァアアアアア！」

　倒れるりつりん。その背中から『ブチョウ』が現れる。

ブチョウ　「俺は、ショートケーキアレルギーなんだよぉぉぉぉ！！」

　爆発するブチョウ。

　こうして、平和が取り戻された。

　姿が変わってしまった部員は全てその姿を取り戻した。笹先生とマネージャーは、一切の記憶を無くしている。どうやら、ブチョウとフクブチョウに操られていたようだ。

　人間に戻ってからも、部員たちは擬態化していた時の特性を維持していた。

顧問　笹先生（ラスボス時の記憶なし。しかしドSに拍車がかかった）

マネージャー　ReMiRiA（中ボス時の記憶なし。しかし、笹先生への忠義が上がった）

部長　りつりん（後ろから触られることへの恐怖心が残る）

副部長　猫憑（顔に大きな傷。嗅覚の向上）

新入部員　あお（今でも、魔法ロッドは捨てずに持っている）

飛鳥休暇（元ビート板。浮遊力が上がる能力）

仙禽織（元スクール水着。水着を肌へ馴染ませる効果が生まれ泳ぎが早くなる能力）

ネネツムギ（元プール帽子。帽子がなくても髪が濡れると帽子状になり、泳ぎが早くなる能力）

上前津志築（元シャワー。プールサイドの冷たいシャワーの温度を調整できる超能力）

藍川ユイ（元プール。掃除しなくてもプールのヌルヌルを除去する能力）

夜方宵（元プールの水兼砂糖水の精霊。プール水を黄金砂糖水へ変える能力）

　こうして、ショートケーキ水泳部は、図らずも水泳最強軍団へと進化を遂げる。

　結果彼らが全国制覇を果たすのは、もう少しだけ未来の話だ。

　あおは、りつりん部長への恋心を胸に秘めたままだった。

　あお　「だって、あんなに楽しそうなんだもん。今はまだ、見つめてるだけでいいかなっ？」

　　嬉しそうにりつりん部長を見つめるあお。りつりん部長は黄金砂糖水でショートケーキを焼いて、ムラムラしていた。

　りつりん部長　「お〜い！　あお〜！　お前も来いよ〜！」

　あお　「はぁ〜い！」

　駆け寄るあお。

　彼女の口の中にショートケーキを入れる、りつりん部長。

　りつりん部長　「ほら！　美味いだろ？！　お前に一番に食べさせたかったんだ！　……その、ありがとな。お前の気持ち、嬉しかったぜ？」

　あお　「りつりん部長っ！（トゥンク）」

　こうして、平和が取り戻された。

　りつりんの左目と猫憑の右目のその奥に、残された不穏な淀のことは……。

　まだ誰も知らない。