第10話
死ぬ勇気もないのに、なんで、全てがイヤになったら、死ねるから。とか思ってるんだろう。
バックれる勇気もないのに、なんで、全てがイヤになったら、全部バックれるから。とか思ってるんだろう。
いざ、本当に限界を迎えた時、私はどんな決断をするのだろう。どんなふうになるんだろう。
もし、明日母が死んだら? 父が死んだら? 大きな稼ぎがなくなって、私が今やっているバイトだけで生きていかないとダメになったら? どうするのだろうか。
弱者になった時、私を救ってくれる法律と、私を救ってくれる人間、私を救ってくれる作品は存在するのだろうか。
私を救ってくれる法律があったとして、人間がいなかったら?
私を救ってくれる法律と人間がいて、作品がなかったら?
私を救ってくれる全てがあっても立ち直れなかったら?
私はわがままです。ネガティブだしわがままです。
でも、私よりもポジティブで、未来があって、お金持ちで、立場もあって、それなのに私よりも不真面目で、不誠実で、やりたい放題の人間がいます。
そんな人間を知っていながら、目を背けている人もいる。
そんな人間をそもそも知らない、という人もいる。
私は、死ぬ勇気もないけれど、死を抵当に、必死に、必死に、真面目に、真面目に、生きているのです。
地球規模 蒼井 狐 @uyu_1110
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます