都落ちスーパースターと呼ばれた男。各地を巡り、人ならざるものと向き合い、人の世との縁を結んでいく。その立ち振る舞いは、あるいは現代の覡なのかもしれない。どこへ向かうにしろ、彼はまた怪異と出逢うだろう。
ホラーは人を怯え震え上がらせるもの。しかし本作から感じるのは、熱量。語られる怪異は恐ろしいです。しかし怪異に匹敵するくらいに人の想いが熱いのです。金融機関のエリートで遣り手というテンプレの上…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(223文字)
計算され尽くした中央揃えの文章は、さながら折り畳み式の携帯電話の画面いっぱいに広がった怪奇小説の文字を追っているかのようなノスタルジックな気分を掻き立てます。肝心要の内容も、もちろん極上のホラー。…続きを読む
前回『櫻岾奇談』で、怪異な事件を解決に導いた、藤崎さん。 またもや、大いにいわくあり、の支店に異動させられてしまいます。 『猫魔岬』支店。 名前だけでも、なんとなく不気味で怪しい感じがしま…続きを読む
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