概要
理解しない世界を諦めた 生を諦めた そして大きな霧の中に消える
とある世界、とある中世社会。ファルネスの大霧という、中に入った人が二度と出てこない柱のような大霧があった。其れは今の世に絶望している者にとっては魅力的で、中に入る者が後を絶たなかった。 エル・ハウェという一人の落伍者が自分の人生に絶望し、苦しみなく死ぬ方法を探し求め、ファルネスの大霧に入る。ーーーそこには、無人の大きな寺院が聳え立っていた。
※『小説家になろう』『ノベルアッププラス』にも載せています
※『小説家になろう』『ノベルアッププラス』にも載せています
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!生に絶望し、死を望む二人の物語。―…その結末に、あなたはきっと涙する。
まず始めに一言。
Web小説読んでて、初めて素で泣きそうになりました;;;;
例えるなら、ジ〇リの大作映画を一本見終わった気分です!!
生きることに絶望し、自ら命を絶つことばかりを考えている(でも自殺の踏ん切りは中々つかない)男女2人が出逢い、自分たちなりの答えを出していく物語。
個人的な感想ではありますが、主人公の男性の悩みの内容というか、在り方が等身大なのがポイントだと思います。
20年、30年と生きていれば、人間だれしも自分の将来に絶望したり、過去の選択に死ぬほど後悔したりすることもあると思いますが…そんな誰もが抱えていそうな絶望や後悔をこじらせまくっているのが、本作の主人公。…続きを読む