この小説には何処か共鳴できる感じが……。多分、読まれた貴方もです。

忘れかけていた若い時の記憶。

それは、かって、若い時の主人公が目指していた「夢」。

その「夢」を、再び追いかけるであろう、そして立ち上がるであろう主人公の話です。

この話は、実は、誰にでも、経験のある事かも知れません。


この私も、高校三年生の夏休み中に読んだ『江戸川乱歩全集』全30巻の衝撃を引きずって、今まで生きて来ています。

その衝撃は、私の記憶から消える事もなく、50歳を過ぎてから、それ(小説を書く)の実現に向けて、動き出し始めました。


このように、この物語りは、実に緻密に書かれた現代文学の傑作だと言っても、決して、過大評価では無いでしょう。

是非、御一読あれ!!!