眩しい夏に流れる、主従の穏やかな時間
- ★★★ Excellent!!!
メインキャラクターが過ごした七月の日常が丁寧に描写されているため、まるで自分がカメラマンになったかのような気分で、景色を思い浮かべながら読むことができました。
表向きは主従関係にある二人が、お互いを大切に、対等に思い合っていることがわかる心情描写もつぶさに散りばめられていて、両方の視点から楽しむことができます。
また、一日につき一話があてがわれる強みを活かして、要所要所でカレンダーと連動したストーリーになっているというのも素敵な細工でした。
本編ありきの番外編としても、こちら単体の連作としてもおすすめの作品です。