第5話

Seed四宮 舞(配信者名、日宮 陽菜)

今日は最高の日になるはずだった。

ダンジョン配信者として4ヶ月、登録者10万人記念で10階層へ潜ったのがいけなかったのだろうか?

10階層にある、有名な何の意味もない魔方陣、その中心へ乗った所魔方陣が発動、何処かに転移すると目の前にはドラゴンがいる。

寝ているのか、目を閉じて動かない。だけど、その威圧感や死の恐怖は常にあった。目の前の存在から目を離せないし、身体も動かない。

どのくらいそうしてただろうか?

数分かもしれないし、数秒かもしれない。

ただ目の前のドラゴンが起きないのがわかったため次の行動、逃げの考えが出始めた。

いつもの安心感が欲しいためか、スマホをみる


.陽菜ちゃん大丈夫!?

.あれドラゴン!?そんなの見つかってたっけ?

.そんなことより逃げないと!ドラゴン起きるかも。

.先ずは出来るだけ離れて!


ああ、一人では無いんだと少し安心出来る。

次に回りを見渡してみる。

柱もなにもない広い空間だ。扉のような出口らしき物もない。生きて帰るのは難しそうだ。

ふ、と威圧感が消えた。

驚いてドラゴンを見ると、目があった。

慌てて、戦闘態勢になる。

けど、怖くはない。最初の様な威圧感が無いからだろうか?

『懐かしい気配を感じたかと思えば…お前は我の血族か。』

「しゃべった!?」

そして血族!?私は人よ?



Seed四宮 陽

エルフ達と地上との交流について話していた時、頭の中にアラーム音が流れた。

「!?…これは…。」

「どうされました?」

「いや、我の本体へ接近した者がおるようでな。確認するから少し待て。」

「地上の者がここまで来たという事でしょうか?」

「いや、奴らはまだ半分も到達しておらんはずだ。」

先ずは誰が来たのか調べないとな

「『千里眼』」

これは…少女か?それに、後ろに浮かんでる物と腕に流れてる文字…成る程、こやつは配信者か。しかし、どうやってここに…いや、これはチャンスか?

「我の元へ来たのは少女の様だ。ナバサ、我の元へ来た者をこの国へ迎えるのはどうだ?」

「…大丈夫なのですか?それに、何故ここへ?」

「大丈夫かどうかは我が直接確認してくる、それに奴は配信者…ダンジョン内の様子を外へ見せることを職業にしている者の様だ。我らの様子を見せれば交流への足掛かりになるだろう。」

「了解しました。歓迎の準備をしておきます。」

「食事に関しては色々な味を用意しておけ、ゲテモノも含めてな。」

「では、行ってくる、『憑依解除』」

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なんだ?この懐かしい気配は?家族に会ったかの様なこの感じは?

「『鑑定』」

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四宮 舞

性別 女

種族 人間

年齢 18歳

脅威度 無

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舞ちゃん?え?姉の娘?私の姪?ゑ?いや、いやいやいやいや、無い無い。きっと同性同名でたまたま同じ年齢で懐かしい気配がするだけだって……マジで?

どうしよ。

あっ、目があった。先ずはテレパシーで…

『懐かしい気配を感じたかと思えば…お前は我の血族か。』

「しゃべった!?」

まぁ、驚くよね

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ホームシックな転生ドラゴンが日本でダンジョンを作る話 @vtuber

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