四話 選抜予選
結局的中率は元に戻らず、選抜予選が来てしまった。試合2週間前までの的中率で選手が決まっていたため、試合には出れることになっていた。
「今日はは頑張ろう、ミカちゃん!」
二年生の先輩、大山輝子先輩が話しかけてきた。
「で、でも先輩、私最近調子悪いし、結果残せるかわからないです」
「大丈夫だって、私だってそんな中らないし、何とかなるよ」
「そうでしょうか、、、」
「自信もって行こう!」
「分かりました、私巻藁行ってきます」
巻藁をやっていても、違和感は治らなかった。そんなこんなで時間が経ち招集の時間になった。
「緊張するよね」
「はい」
「大丈夫だって、誰だって緊張するから、自信もって!」
待ち時間が終わり自分たちの番が来た。
起立! はじめ!
合図があり、揖(ゆう)をして、射位に入る。
キャァン パン イヨォシ(矢声)
大前の輝子先輩が中てた。
ビャァァン パァン イヨォシ
中の桜木 麗先輩も中ててきた。私がここで当てれば横皆中だ。流れで当たる気がした。
カァァン パァン イヨォシ パチパチパチ
中った、違和感が抜けなかったが、先輩達が作ってくれた流れで中てることが出来た。もし先輩達が中てられていなかったら、私も中てられなかっただろう。
キャァン ポス
ビャァァン ザシュッ
カァァン ズシャ
二本目以降は、私も先輩達も一本も、中てられずに終わった。普段の的中率的には、いつも通りだった。
「まぁ次の冬季大会に向けて頑張ろう」
「はい」
繋がり @fuyukinkan
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