作者の熱が伝わってくる力作!

 一族の中で落ちこぼれの巫女である主人公が、とある出来事が切っ掛けで強力な祟神と契約を交わす事となり、魔を払う壮大な戦いに身を投じるという現代退魔士モノ。

 とにかく読んでて作者の「俺は、この物語が書きたいんだぁぁぁ!」という熱意がヒシヒシと伝わってくる力作です。
 勢いが素晴らしい。
 もうホント、読んでて作者の「好き」に殴られまくるのですが、それが実に心地いい。
 直情径行の主人公に、皮肉屋の祟神のコンビが暴れまわる様は、見てて実に爽快感があります。

 いやこれさぁ、本気で感心させられたんですよね。
「俺が面白いと思って書いた話を読め!」ってパワーを滅茶苦茶感じました。
 こういう「自分の好きで問答無用にぶん殴る」タイプの話って、ある種の理想系だと思うんですよね。
 イチ物書きとして「あー、俺もこういう風に執筆したいなぁ」と羨ましく思いました。

 とまあ、そんなパワーに満ち溢れた本作。
 退魔モノがお好きな方は、ゼヒご一読ください!

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