先生の、心の揺らぎを見事に書いた作品
- ★★★ Excellent!!!
学生生活を振り返ってみて、学校で教師と何の軋轢も誤解も齟齬もなく過ごせた、という人はいないでしょう。
大抵の学校の先生は、生徒のためを思い授業やクラスの管理を行っているわけですが、それであっても現実での関係というのはすれ違いが多いものです。
本作は、そんな教師と生徒達の心の揺らぎや軋轢を丁寧に描いています。
互いに敵意が無くとも、良い関係を築きたくとも簡単には上手くいかない。
そんな生徒と教師の心境が良く書かれた本作は「流石に現職で教師をやられてる方が手掛けた作品なだけあるな」と読んでいて思わされます。
社会に出て久しく、学校の事なんて忘れてしまった方。
本作を読んで、今一度気持ちを学校に戻してみませんか?