神輝万奏アンサンブル

綿津見海斗(風音)

第1話Act0 開幕

知らない天井だ…

てか、天井がない?

真っ青な空にただただ広い雲海。そこに俺。ツッコミどころしかないけど取り合えず置いておいて

自分がテンプレ台詞吐くとは思わなかった‥‥


とりあえず、今わかる情報を整理するとしよう…

確かテストが近いからってオンラインでみんなと勉強会してて…記憶が途切れてあれもしかして?

これって俗に言う“異世界転生”って…「ちがうぞ、お前等速攻で寝落ちしてたし」


食い気味のツッコミ?てか誰?頭ん中に響いてくんだけど?


「ようやくかよ、寝過ぎだろ」

寝過ぎなほど寝てたんか俺は?

「いや、別に?」

はぁ?じゃあいったいなんなんだよ。てか…


「俺何で全裸まっぱなん?」


雲海を眼下にフル◯ンな俺…。

今さらだけど股間とか隠す。

「誰もみやしねぇよそんな粗末なもん」

やっぱり食い気味のツッコミ?粗末ちゃうわ平均…よりはでかいはず…てか隠すわ普通

「自信ないんじゃん、」

「裸なのは精神世界にいるんだから当たり前じゃね?お前服着て生まれてきたん?」

(イラッ一々コイツは…)


よし、落ち着け俺。


Q、お前の名前は?

A、不躾だなオイまぁいいや俺は鳴神 哮なるがみ こう


Q、性別、年齢、好きな性癖は?

A、男で、今15歳、ロリババアのダボダボYシャツ…って最後のなんだよ


最後の質問

Q、主人公とモブとだったら自分はどちらだ?

A、はあ?訳わかんねぇそんなの“どっちも”だろ?


「くっくっく、ハハハハッ」


えっなに?いちいち怖いんだけど


「何世紀めか…やっと、やっとかよ…」


何がやっとなんすかね?てかあんた誰?


「お前は知ってるはずだ、だろ?相棒マスター


「はぁ?」


“ズガガガァァアアンッ”


この轟音の後俺の意識は夢の中なのにも関わらず途切れることになる。


結局この声の主はいったい…何がなんだかわからないまま最後の瞬間、俺は雷に貫かれた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

神輝万奏アンサンブル 綿津見海斗(風音) @kakumei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る