静まり返った夜に、一人ゆっくりと味わいたい作品です。

大人に庇護されない三人の少年が身を寄せあって暮らすささやかな日常。
幼い彼らが、それでも必死に働いて自分の目標、希望を見つけてしっかりと生き抜こうとするものが言外に伝わってくる気がします。

神様の切符。何でしょうね。
私にもあるものかも知れず、実はもう失くしてしまったものかも知れません。
そんなことを思うとしっかり最後まで読みたい。

優しくて、でも深すぎず浅すぎず、ほどよく考えさせてくれる物語です。