第3話

蝦夷にいる榎本武揚は頻繁に蝦夷地借用の嘆願書を新政府に送っていた

「なぜわからん、蝦夷地開拓以外日本の発展はないと言うのに」

新政府特に岩倉具視が大反対していた、榎本武揚は旧幕府軍に安住の地を求めて願いを出していた、しかし新政府は討伐と言う形をとって青森に集結させていた。

新政府は断じて蝦夷共和国を認めないと決めていた。

新政府軍は海軍を蝦夷地へ向かわせていたその艦隊の旗艦ストンウォールジャクソン号と言う鋼鉄艦を新政府はアメリカより買っていた全てを鋼鉄で出来てる為普通の砲弾では沈められない最強の船であったその艦長には長州の中島四郎であった。海軍そう参謀には石井富之助が就任していた。

蝦夷共和国は迎え撃つ新政府軍に対して幹部で話し合いをしなければならならかった。

土方歳三はイライラしたようにその話し合いに参加した。元新撰組副長陸軍奉行並の土方歳三であった。局長の近藤勇は甲府の戦争で単身降伏疲れたといいはなち新政府軍に下った土方歳三は最後まで新撰組の旗を捨てないと思ってこれまでやってきた大鳥圭介と並び土方歳三は陸軍のエリートであった。愛刀を肌身はずさず常に戦場のなかにいた、そんななか海軍奉行の郁之助が「船が欲しい今三隻しかない陽動作戦も不自由している」と嘆くように言った。土方歳三はそれを聞いて「仕方あるまい現有戦力で戦うしかない無い物ねだりはよせ」そういいはなった。話し合いはなかなか進まず遂に榎本武揚が奇策をだした。「鋼鉄艦をかっぱらおう」そう伝えると全員が唖然として松平太郎は言った「そんな事無人の船では無いのにできるわけでもない」すると海軍奉行の荒井が「そうだ、第三国の旗を挙げ鋼鉄艦に近付くのだ」榎本武揚はうなずき「そうだよ鋼鉄艦に切り込み隊を送り込み操舵室を占拠してかっぱらおう、これは万国法で決められているしかし切り込む前には自国の旗を挙げる事」松平太郎は「そんな卑怯なことを万国法がみとめてるんですか?」榎本武揚はうなずいた。すると土方歳三は目を輝かせて「その切り込み隊は私にやらせてもらう」そう言うと榎本武揚は「これは危険な事だ発案者の私が行こう」すると土方歳三は「切り込みにかけては貴方より陸軍の仕事だそれに、貴方がいくより私が行ったほうが犠牲が少ない私がやる」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

アボルダージ 剣四郎 @kenshilou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る