このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（280文字）

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（161文字）

特撮好きなので読んだのですが、序盤は謎の主人公、ヒロインや仲間の登場、どんな組織かの説明などまさに王道系と思ったのですが……

途中急展開がありました。そこから状況はひっくり返り、展開が読みづらいヒーロー物へと変貌しました。

その急展開を知りたい方は読んでみる事をオススメします。
特撮好きな方にもぜひ。

ただ少しえぐかったり、悲しい話もあるので注意。

「ニチアサ」と聞いて連想できるアニメや特撮のような、爽やかな雰囲気で幕を開ける本作。
しかし、読み進めていくうちに、それだけでは収まらない重く深いテーマが軸の作品だったのだと気付かされます。

正義と悪、人間とそうでないもの、その境界線はどこなのか？
様々な境遇のキャラクターたちが交錯する中、皆で同じ形の「平和」を目指すことはできなかったのか？
読み終えた後、胸に残るものは十人十色なのでしょう。

大きな使命を背負って戦うことになってしまった少年少女たちの、活躍と成長を見届けてください。

　ただのヒーロー物と思うなかれ！
最初はハジメ少年と栞、湊、二人のヒロインの明るいヒーロー物だと思って読み始めてみたら、最終兵器アルマゲドン。日本以外は絶滅！その他にもだんだんと明かされていく壮大で深刻な事実。人類の存亡を懸け、ブレイス・レッドとフロスト・ブルーが戦う！スーパーバイオレンスアクション・ヒューマンストーリー！

不穏なスタートからの、温かい日常。

魔法少女ものかと思いきや、主人公のハーレムもの？

いやいや違います。主人公に隠された謎が徐々に明らかになり、戦いの中にさえあった平穏が剥がれていくシーンの連続は、目が離せません。

主人公がまた素直に好感が持てる少年なだけに、辛い。

5/13時点で、いよいよ謎が明らかになってきています。

是非、ご一読ください。そしてこの物語の結末を一緒に楽しみましょう。

　魅力的なキャラクターが印象的でした。主人公のハジメくんは記憶喪失という辛い境遇にありながらも、朝比奈さんを助けたいという優しい心を持っています。朝比奈さん自身も、変身ヒーローサンライトルビーとして頑張る姿が眩しく、ミルキーちゃんとのやり取りも可愛らしかったです。

　そして、転校生の月森さんとの関係性の変化が見どころの一つだと思いました。最初は協力を拒んでいた月森さんが、朝比奈さんの思いやりに触れ、本当の気持ちを打ち明ける場面は感動的でした。ハジメくんを含めた3人の絆が深まっていく過程が丁寧に描かれていて、読んでいてほっこりする内容でした。

　怪人との戦闘シーンも臨場感があり、ムーンライトサファイアのクールな戦い方と、サンライトルビーの頑張る姿のコントラストが面白かったです。二人が力を合わせて怪人を倒すシーンは爽快でした。

　キャラクター同士の関係性が丁寧に積み上げられ、友情や助け合いの大切さを感じられるハートフルな物語だと思います。変身ヒーローものでありながら、等身大の女の子達の物語として親近感を持って読むことができました。今後の展開も楽しみにしています。ハジメくんの記憶が戻るのか、3人の絆がどう深まっていくのかなど、続きが気になる引き込まれる内容でした。