病みつきにもならず

誰しもが同じ経験は出来ないのだから

　優しくなることも純粋でいることも相手に求めだしたらもう先がなくなるのだとインターネットを見たり、関わりが悪いと分かっていながら付き合った人達を見て思う。

　期待しないとか、求めないとかそういう綺麗事じゃない。

　ケースバイケースと公平性を忘れた関係は破綻（はたん）するということを固定概念の幸せにとらわれていると歯車が狂っているのに気が付かないで強がってる人がいて空いた口がふさがらない。

　内心では笑われてることにも気が付かなくなってまで犠牲にしたことは残酷な話だが確実に無駄だと言える。

　望んだことや仕方がなかったことなど一部の例外を除いてはいるものの、為替案（かわせあん）がないのに文句ばかりでは誰にも届かない。

　それで食う飯は上手くても死ぬ時は忖度（そんたく）で集まってもらうだけで誰にも本音を話せないという思い込みのなか「運が良かった」と息絶えるだけ。

　もう少しシンプルにしたかった。

　解けない糸をそのままに腐る蜘蛛（くも）の卵か、虫カゴの中で産まされたカマキリの卵のように産まれたら人間の部屋の中で殺されるか。

　お前達はどこまで学習しても経験してもどうにも出来ない。

　俺達もそう。

　もう頭がおかしいことを天才だのなんだの時代遅れな都合の良さを求めるのはやめて欲しいと十五年間も言っているのに届かない。

　それほどエゴを通して醜い姿を晒して生きることが現実ならば、改善したいと頭の片隅（かたすみ）に入れて欲しい。

　こうして伝えなければならないということは、まだこの世がおかしい証拠なのかもしれないから。

『まだ』この世がおかしいと言っているのだから今に始まったことじゃないと開き直らない方が先は見える方もいるかもしれません。