あとがき


 どうも、沖田ねてるです。

 ここまで、「私と付き合うのは駄目ですけど、あなたに彼女ができるのはもっと駄目ですッ!」を読んでいただき、ありがとうございました。


 せっかくなので、この物語について語りたいと思いますので、そこのあなたは逃がしません。全部聞いて暗唱できるようになるまで、帰れると思わないことですね(強制)。


 この物語は2021年8月6日から連載を始めました、同タイトルのラブコメをほとんど書き直したものになります。

 当時にファンタジー系をメインで書いていた私が、初めて異能力のない現代モノに手を出し、ラブコメって難しいな、と心の底から思いながら書いた形跡が残っていました。


 もう一度言わせてください。

 ラ ブ コ メ っ て 死 ぬ ほ ど 難 し い……。


 しかしこちらの作品、私の中でもかなりのお気に入り作品でして。何度か読み返したり公募に使いまわしたり(計6回)している内に


「……あっ。こういう方向はどうだろう」


 と思い立って、一から書き直すことにしました。

 その当時は過去作をリメイクすることに凝ってまして、この他にももう一作品、書き直したものがあります。


 今になって読み返してみても、笑えるところは笑えるのですが。


「もうちょい、こうやって書いたらなあ。あっ、ここはちょっと掘り下げが甘いかも」


 とか思えるようになってきたので、当時よりは多少マシになったのかしら。

 結局公募は全滅してるので、あまり変わってないようにも思っていますが(絶望)


 そんなこんなでキャラの過去を練り直し、後半の戦いに全てを賭ける構成に切り替え、ちょい役だった妹のハルルの出番を増やした結果、こんな感じになりました。

 以前のverが「笑いに全特化」したものであるのなら、こちらはより構成を意識したものになってる筈です……筈ですッ!(念押し)


 しかしリメイクしたこちら、前は一次選考を突破していた自作が、一次選考落ちの常連になるという始末に。私の書き直した時間は一体……ッ!?(深く考えないことにします)

 まあおそらくは使い回しまくった結果、情報が洩れて「あっ、これまた来てるよ」と思われて読まずに落とされたのかもですが。使い回しはほどほどに……。


 ここからは各キャラクターについて。まずは主人公のナルタカです。久しぶりだね、一回地獄を見ようか。

 彼は今回の物語において、初恋のアヤヤに拒絶され、縋った筈のツツミにも手を払いのけられと、二度もどん底に叩き落すことになりました。


 書いてる時は「いやあ、大変なことになりましたなあ」とかニヤニヤしてましたが、後で読み返してみたら「なんかごめん」ってなりました。

 まあ妹のハルルがいてくれたんだからな、良かったな、ナルタカ。お前なら立ち直ってくれると信じてたよ(投げやり)


 私の書きやすいやりたい放題系主人公なので、彼の一人称については本当に困りませんでした。むしろ要らんこと書きまくるので、めっちゃ削った覚えがあります。

 落ち着けよ、頼むから。公募には規定文字数ってもんがあるんだよ、要らないこと書いてるとすぐにオーバーするんだよ、察して。となった彼でございました。彼の亜種は、今後も生えてくることでしょう。


 次は物語の肝になるヒロイン、アヤヤちゃんについてです。

 彼女のコンセプトが物語のタイトルでもある為に、色々と背景を練り練りし直すことになりました。


「どういう思考回路してたら、こんなこと言い出すんだろう……?」


 と、当時も今もかなり頭を悩ませた覚えがあります。突飛なことをさせつつ、それを読んでいる人に「それならしゃーない」と思わせないと、楽しくないですからね。

 彼女のエピソードを組んだ段階で、ラスボスの男の子を以前の作品から変更することになりました。さらばトオル君(※旧verのラスボス)、君の事は忘れない。


 その中で、彼女も要所要所でナルタカに甘えたり、尻餅ついても強がってみたりと、以前より可愛いところも見せてくれたんじゃないか、とも思ってます。


 続いて、恋のライバルであるツツミちゃんです。

 彼女は私の性癖(後輩、ボクっ娘、ボーイッシュ、巨乳、負けヒロイン)を詰め込んだ最初のキャラクターでもあり、後々の自作にも一部が引き継がれております。


 彼女は書き直した当初、落ち込んだナルタカを引っ張り上げてくれる存在を想定していたのですが、とあるライトノベル作家様が書き直した自作を下読みしてくださった際に、


「もっともっとエゴを出してナルタカに感情をぶつける姿が見たいな……」


 とのコメントをいただき、私に電流走る。

 結果、彼女のエゴ満載の叫ぶシーンが生み出されたことによってナルタカは二度奈落へと転落することになり、復帰した彼を見て涙ながらに自分の本心に気づいてしまう、という展開になりました。


 やっぱプロってすげえよ、こんな流れ思いつかなかったよ、その節は本当にお世話になりました、新刊はフラゲします(土下座)。

 そのお陰で、個人的にはツツミちゃんのことが更に好きになりました。恋なんてエゴとエゴのシーソーゲームですからね、何処かのミスターなお子様方がそう歌ってましたし。


 あとは活躍の場が増えたナルタカの妹、ハルルちゃんです。

 彼女は私の作品では珍しい妹キャラです。なんで妹キャラ少ないのと聞かれれば、


「リアルで妹がいると創作系の妹キャラが、なんかこう、違うって感じに……」


 と口を濁す自信があります。こんな妹なんかいねーよッ!(迫真)

 以前までちょい役だった彼女ですが、上記の通りツツミちゃんにさえ拒絶された結果、どん底に落ち込んだナルタカを引っ張り上げるという、キーパーソンにまで昇進しました。


 ツインテールつり目勝ち気な性格の妹とかいう、テンプレートにテンプレートを流し込んだみたいな彼女でしたが、これはこれでなかなかいい味が出ていたのではないかと、個人的には思っております。


 こんな作品でしたが、少しでも楽しんでいただけたでしょうか。公募メインの為にWebの方が割といい加減になりつつある私ですが、今後ともよろしくお願いいたします。

 以下に過去作品のタイトルも置いておきますので、興味のある方は是非是非。


 以上、沖田ねてるでした。

 それでは。

 ーωー


(掲載順_非公開作品を除く)


●ダレカノツゴウ ~勝手に異世界召喚で魔王にされたけど私は士官学校で青春したい~



●ウィッチドライブ ~女の子と事故って魔法少女になり身体の相性が良いから働かされてるんだけど俺はこれを許すべきか? 契約したからもう遅いわよ~



●異世界に転生してステータスを開いたらキェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!! 俺とステータスちゃんと行く土下座珍道中



●三十路の彼と幼い彼女 ~彼らは異世界行商人~



●人形A(※カクヨムのみ)



●異世界に飛ばされた俺っちは邪神と超越者と二股しないと死ぬ ~あんまりだろこれ~



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●セカイノクジラのType ZERO



●トラウマノコイ



●二人ぼっちの即興劇(エチュード)



●薔薇百合トランスフォーメーション

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私と付き合うのは駄目ですけど、あなたに彼女ができるのはもっと駄目ですッ! 沖田ねてる @okita_neteru

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