ちくわを食べる話。
@amy2222
第1話 「抵抗」
俺は中国マフィアの長である、龍鳳が持つ、広いオフィスに立っていた。外の窓からは金色の夕日が部屋を柔らかく照らし、重厚な木のデスクがその光を吸い込んでいる。
彼はそのデスクの向こう側に座り、じっと俺を見ている。その表情は読み取りにくく、どこか切り離された冷静さを湛えていた。
「いい加減諦めて、俺の元に来い」と龍鳳が言う。彼の声は平穏だが、その言葉には重みがある。
俺は怒りを抑えきれずに声を荒げた。「俺はお前らが嫌いだ、何度も言わせるんじゃねえ」
龍鳳は眉をひそめたが、声を荒げることなく、「お前が嫌いだからといって、それがまかり通ると思うのか。このスラム街では力がすべてだ。俺はこれだけの人間を従えている。お前は何ができる?」と静かに答えた。
俺は拳を握りしめ、デスクに向かって一歩踏み出した。「お前は俺の友を殺した。同じ目にあわせてやる」
龍鳳は深くため息をついた。彼の目は窓の外にある夕焼けに移り、少しの間、二人の間に沈黙が流れた。最終的に、彼はゆっくりと立ち上がり、俺の方に歩み寄ってきた。
「分かった、お前の気持ちも理解する。あれは事故だったが、気持ちはわからなくはない。すまなかった」彼が頭を下げて謝り、周りの男達がこちらを睨む。
「それだけかよ」「俺の謝罪が気に入らない、と」「ああ、そうだよ。ごめんですんだら警察はいらねえだろ」ははっ、と龍鳳が笑う。このスラム街には警察の目は届かない。仮に届いたところで次の日は、首吊り死体が出来上がるだけだった。
「なら、仕方ないな。お前を無理矢理にでも家族として、そして組織の一員にしてやる」
そうして、俺の肩に手を置いた。その手は温かく、どこか慰めの意を含んでいた。
次の瞬間に肩に激しい痛みが襲う。骨を外されたのだと気づく。それからしばらく、体中を蹴られ、やがては意識を失っていた。
いつの間にか服を脱がされていた。
俺はその丸くて長い物を目の前にされ、心の中で嫌悪感を抑え込む。いつものあの味がもう待っている。でも、拒否るわけにはいかない。目の前の人が、それを俺の唇へと近づけてくる。俺の口を無理やりこじ開け、そっと中へと滑り込む。
それでも、俺は黙って、目の前の人の期待に応えるために、咥える。彼の満足げな顔を見るたび、俺は少しの安堵と共に、内心でまた一つの小さな敗北を感じる。
それを終えた時、俺は深く息を吸い込む。この一連の行動が終わったことに、ほっとする。しかし、その味と感触はまだ舌の上に残り、しばらくは消えそうにない。
ちくわを食べる話。 @amy2222
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