正義の女神は彼を見定める。おそらく、なにがあっても最後まで、笑顔のまま

抱えきれない罪を犯し、向き合い生き続ける人間は、そう多くはない。

大方、凡百の人間は、罪を真に許されるのではなく、都合よく忘れる、あるいは失い、生死を謳歌するからだ。

罪を自覚し、罰を求め、許しを得、また罪を背負う。
決して消えはしない十字架を、自ら、あるいは老いと共に失う事で、忘れていく。

だが、おそらく彼は違う。
そう、期待させてくれる確信がある。

罪とは何か、罰とは何か、贖いとは何か。

その真の答えは、彼の人間讃歌に。

このダークファンタジーに、彼の行く末に。

女神の御手無く、限りなく祝福あれ。

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