正義の女神は彼を見定める。おそらく、なにがあっても最後まで、笑顔のまま
- ★★★ Excellent!!!
抱えきれない罪を犯し、向き合い生き続ける人間は、そう多くはない。
大方、凡百の人間は、罪を真に許されるのではなく、都合よく忘れる、あるいは失い、生死を謳歌するからだ。
罪を自覚し、罰を求め、許しを得、また罪を背負う。
決して消えはしない十字架を、自ら、あるいは老いと共に失う事で、忘れていく。
だが、おそらく彼は違う。
そう、期待させてくれる確信がある。
罪とは何か、罰とは何か、贖いとは何か。
その真の答えは、彼の人間讃歌に。
このダークファンタジーに、彼の行く末に。
女神の御手無く、限りなく祝福あれ。