君に贈る勇気の讃歌


 高揚感と抑えられない緊張。

 口から心臓丸ごと吐いてしまいそうだ。

 嬉しさと苦しさで一杯なこの心は、思い出は全て余すこと無くピアノにつぎ込む。ひどく雑に言ってしまえばそれだけの演奏――感情を吐き出すための稚拙なもの。


 だがそれらは俺の演奏技術で別次元へと昇華する。

 絶対に間違えないメトロノームの如くな演奏技術に、心を宿す。心を入れる。気持ちのバトンを繋ぐ。俺はそうやって弾いてきた。とはいってもいつも想起させるのは曲の印象や俺の考えや解釈などといったもので、だからこそ俺は上に上がれた。


『君の演奏技術はハッキリいうならば異常だ。我々演奏家はどうやって相手に伝えるかが主流なのに、君の「芸術」はその真逆で――主体性が無い。ひどく他人任せだ』


『だから多くの審査員はその曲を理解しようと耳を傾け、君の考えや思いに触れて感動する。逆に想像力が低く理解しようとしない人がいたとしても、その技術だけで圧倒させる――とても真似なんか出来やしない、君だけの「芸術」だ』


 俺が上に上がるためのピアノ。

 賞賛と承認欲求のために弾くピアノ。


『君は演奏家ではなく、もっとそれ以上の「表現者」だった』


 美しさと儚さという仮面を被って演じる──虚飾に塗れた表現者。

 だけど今は、今だけは違う。仮面を脱ぎ捨て、心からの思いを、気持ちを、赤裸々で恥ずかしいくらいの想いポエムを注ぎ込む。


 瀬戸先生によるスパルタ特訓によりこの曲だけ俺は全盛期の腕前とほぼ遜色のないくらいに仕上げられた。この曲でなら、俺は今だけ全盛期の出力を出せる。


 そうして──。


 最後まで弾き終えた俺は、ゆっくりと鍵盤から手を離した。

 数秒遅れて歓声が沸き上がった。嵐のような拍手に包まれる。


「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……っ」


 息を弾ませて、俺は額に浮き出た汗をハンカチで拭った。

 指の関節が悲鳴を上げている。脳が沸騰しているのが分かる。

 今にも体は崩れてしまいそうで、フルマラソン走ったあとのような疲労感でいっぱいだ。


 全く、凄いよ本当にお前は。こんな演奏を毎日の如く弾きこなしていただなんて。


 ああだけど、うん。俺はついにやったんだ。無数の拍手と喝采に包まれながら、俺はあの日の躍動感を思い返していた。


「アンコール! アンコール!」 


 アンコールの要請が多数挙がる。その期待には全力で応えたいところだが、そんな時間もどうやら無さそうだ。


「天音……」


「悠くん」


 席を立った俺と天音の目があう。

 数秒間――だけど俺にとっては数時間に思えるようなほど、俺たちは見つめあっていた。


「天音……ごめ――」


「ごめんなさい!」


 俺が謝るよりも先に天音が頭を下げた。

 よく見れば彼女は赤い顔をしていて、どうやら走ってきたのだろう、胸に手を当てて呼吸を整えていた。


「……少し場所を変えようか」


 ここは人が多すぎるから。

 俺は天音に右手を差し出す。

 顔を上げた天音には少しの躊躇いのようなものがあった。僅かな葛藤。


 ――だけど天音はそれでも俺の手を掴んでくれた。


 温かく小さな熱を感じる。俺たちはまだ熱の冷めきらない場を後にして、地上へと上がる階段に足を掛けていた。階段を登っている最中、俺は吐露するかのように呟いた。


「俺はあの時から、自分のピアノに限界があると悟っていた」


「これ以上努力したって発展しない。これ以上弾き続けたって成長できる見込みがない。俺の技術は幼い時から変わらなかった」


「天音には勝てない――その事実が、俺を狂わせた。成長できないままの俺では絶対に勝てるはずもない。だから俺は自分や周りの人を呪って、ピアノを封印したんだ」


「おかしな話だよな……誰かに負ける才能でも、それを気に入ってくれる人がいるっていうのに」


 確かに芸術の世界は才能重視で、必ずどちらかに優劣がつく世界だ。

 芸術はいつだって他人任せだ。誰かに見せなければ意味がない。だから勝たなければ意味がなかった。──だけどそれは間違いで、笑ってしまいたくなるようなほどの勘違いだった。


 負けたとしても、勝てなかったとしても、勝てないと思っていても。

 

 本当はそれだけで良かったんだ。その人を大事にして、感謝して、足りない部分を努力しようと前向きになれば良かったんだ。


 その事実に気づくまでひどく時間がかかった。

 多くの人に迷惑をかけた。

 俺は馬鹿だ。本当に……どうしようもなく、大馬鹿だ。


「俺の我儘で、俺の傲慢で、君を傷つけた――ごめん。謝っても謝り切れない」


「……ううん、謝るのは私のほうだよ。あの時悠くんは乗り越えようとしてくれたのに、私は立ち止まっちゃった。立ち止まったら、悠くんが来てくれるかもって思ったの」


 第二ターミナルの大きなホールを通り過ぎて、俺たちは誰もいなさそうなところを目指して外に出た。外は真っ暗な闇に覆われていて、雲の切れ目からは月光が差し込んでいた。頭上からは飛行機が音を立てて飛行していく。


「意地を張ってごめんなさい。あと、今日まで無視しちゃってごめんなさい」


 互いに言いたいこと、謝りたいことをひとしきりに喋った俺たちは、少しだけ空を眺めていた。


「そうだ、君に渡さなければいけないものがあるんだ」


 手ごろなベンチを発見した俺は、そこで天音と横並びに座る。

 鞄から数枚の写真を取り出した。それはあの時遊園地で撮影した写真だった。

 データを転送するのも考えたのだが、現物化したほうが記念になるかなと思った。

 写真は傷がつかないようにスリーブで覆われている。天音はそれを受け取って、胸に大事そうに抱きしめた。


「あと――これも」


 そうして俺は続けて――黒色の拳ほどの大きさを持った箱を取り出す。


「これって……」


 中に入っていたのは腕時計だった。

 銀色のベルトに金色のベゼルとリューズ。黒色の背景に金色の文字盤が刻まれている。中央から少し上にあるロゴからは黄金色の蔦の刺繍が編み込まれていた。

 それはちょうど天音がいま履いている靴と似たような感じで。


「ほら天音って腕時計もって無かっただろ? 時差修正機能も搭載されているから、これでフランスに行っても安心して使える」


 もちろんこの代金は俺が払った。俺がピアノで稼いだお金だ。

 親の金で支払っては意味がないなと思ったからだ。


「悠くんは私がフランス行っちゃって……寂しい?」


「ああ。すごくな。最初は引き留めようとも考えていたんだ」


 だってそりゃあそうだろう。そもそも天音はここに心の傷を癒すために来たのだ。

 もうピアノが弾けないという天音が、そんな状態のままフランスへと行ってしまう──そうなれば、きっとまた天音は傷ついてしまう。


「でもさ。それって俺のエゴなんじゃないのかなって思ったんだよ。もしかしたら天音は自力で乗り越えて、ピアノに向き合えたんじゃないのかなとも考えた」


 今まで誤解していた。勝手に天音を守らなければ、俺がどうにかしなければいけないと思い込んでいた。

 なら俺のできることはなんだろう。天音に何をしてやれるのだろうか。


「俺が出来ることは引き止めるんじゃなくて、連れ戻すことでもなくて。同じピアノを志す者として、そして何より幼馴染として──応援することだった」


 それが君に贈る讃歌エールだ。かつて君に敗れたこの曲だからこそ、意味があったんだ。

 すると天音は泣き出した。泣き出してしまった。嫌だったかとおどおどする俺、しかし天音は違うのと、続けて言う。


「わたし……っ、こんなに沢山のものを貰って幸せだなぁ……って思って……」


「……」


「私、悠くんに何一つだってお返し出来てないのに、いいの……?」


「お返しだなんて、そんなこと言うなよ。それなら俺は……数えきれないほどのものを、君から貰ったんだから」


 理由をくれてありがとう。俺のピアノを褒めてくれてありがとう。

 あの時泣いてくれてありがとう。

 ずっと俺の傍にいてくれて……ありがとう。

 闇色の空は優しく俺たちを包んでいるような気さえした。薄い雲の向こうには月と星たちがある。


 俺は天音の細い左腕に時計を装着させた。

 すると、その体がこてんと俺の方にしなだれかかる。

 肩が震える彼女の背中に腕を回す。


 ああそうだよな。


 触れれば崩れてしまいそうで。


 それでも──


「天音」


 怖さや恐れをひた隠しにしている天音を抱きしめた俺は、ただ一言、かつて後輩から言われた言葉を思い出しながら彼女に言った。



 そのピアノで何人もの人々の夢を終わらせたとしても。

 それ以上の人たちを魅了せしめたピアノの腕は本物だから。

 そんなピアノが、俺は好きだった。あの時最初に天音のピアノを聴いた時から、俺は天音のピアノのファンになってしまった。


「だから先に行ってくれ。前だけを見ていろ──必ず、追いついてみせるから」


「絶対に……?」


「ああ。絶対にだ」


 今度こそ違えない。今度こそ間違えない。

 俺は天音から離れて、彼女の目を見た。

 そこにはもう恐れなどはなく、少し真剣みを帯びた双眸があった。


 もう大丈夫そうだな。


「はいこれ」


 俺は続けて一枚の紙切れを彼女に手渡す。

 そこには俺の電話番号とメールアドレスが書いてある。


「なんかあったら連絡してくれると嬉しい」


 天音はその手紙を大事そうにしまい込む。


 そろそろ時間だ。天音の左腕に装着された金の腕時計が指し示す時間を見て、俺たちは立ち上がる。第二ターミナルまでの道のりを二人で手を繋いで歩いていた。

 なんでもないような、話しかけることも話すこともできないような短い時間。

 だけどその時俺は、こんな時間が一生続けばいいのにと、思ってしまった。


「そろそろ……だね」


「ああ」


 光が漏れる自動ドアに近づいていく。

 少し目を凝らしてみると、空港のホームには父さんと母さんの後ろ姿が見えた。

 逞しい背中と凛々しい雰囲気を感じさせる背筋がピンと伸びた背中。

 小っ恥ずかしいから、それにこの後は直ぐにでも検査があって俺と話せる時間はもうないだろう。


 ──ここらが潮時だ。


「フランスに着いたら、電話かけるね」


「ああ」


「お手紙も、ちゃんと書くからね」


「……ああ」


「悠くんの演奏、すごく良かったよ。本当にありがとう」


「……っああ」


 畜生。忘れろ、忘れろ、見ないふりをしろ。

 さっさと手を離すんだ……いつまでも、そうしていられる訳じゃないって言うのに。

 それでもその一秒を、瞬きかもしれないほどの微かな時でさえ、こうも手放したくないのか。


「痛いよ悠くん」


「わ、悪い」


 そんな彼女の一言に、俺はパッと手を離してしまった。

 あ、と声は漏らさなかったものの、名残惜しさだけが残った右手が、五月の風に当てられる。


 何か言うべきだろうか、何を言ってやるべきなのか。

 笑える話だ。天音を勇気づけようとしていたのに、今じゃ俺の方が取り残されたみたいになっている。


 俺はいろんな人たちの手助けで乗り越えた。

 そのバトンを天音に手渡して、そして今まさに、天音は乗り越えようとしている。

 当初の目的通りじゃないか。なに、今生の別れではないのだ。最短で翌日には電話越しだが会えるじゃないか。


「……悠くん」


 いつまでも子供なままでいる俺に天音が一歩、前に出て振り返る。

 俺は以前、彼女を見た時に──幼さをそのまま残した、と言っていた。

 だけど今は違う。儚いながらも誇らしげに咲き誇る花のように、彼女は凛として俺のことを見ていた。


 何だか随分と逞しくなったような……いや、それは俺がいつまでも過去の神坂天音を見ていたからだろう。


 そうだ、もう天音は庇護する対象でも見守ってやらなくてはいけない人物でもない。

 本当は一人でどこにでも行ける強くて可愛くて賢い子だ。


 天音はふっと微笑んで、俺の方へと半歩、足を運んだ。



「私は悠くんのこと好きだよ」



 星空の下。

 瞬きにも近い刹那。

 唇に仄かに温かな感触が伝わった。


 一瞬を永遠にでも引き伸ばしたかのような感覚。

 だけど俺にはなにが起こったのか分からなかった。

 精一杯の背伸びをした彼女が半歩後ろを下がる。


「それじゃあ行ってくるね」


 耳まで真っ赤にさせながら、天音は俺の返事を聞かずに去ってしまった。


「お返事は、また帰って来たときに」


 そんな言葉を残して。

 俺はしばらく固まっていた。自動ドアの前、おそらく数分間も。

 徐々に出入りする人が俺を不審に見ている。

 ようやく俺は熱が冷めていく手で唇の方へと触れた。


 何度もセリフを反芻させて、何度も思考を繰り返す。

 だが辿り着く結果は一つしかなかった。


 つまるところ、そういうことだろう。


「……本当、つくづく天使だよお前は」


 ハハっと笑って俺は空港を背にして歩き始める。

 何だか一晩中歩いていたい気分だった。

 雲が晴れた星天の中、俺は頭上を見上げて歩く。


 頭の中ではいろいろなことを思い出していた。初めてあった日のことを、学校でのこと、遊園地に行ったこと、短いながらも楽しかった思い出たちを両手いっぱいに抱えて歩いていく。


「頑張れよ天音――俺も、すぐに追いついて見せるから」


 ──やがて、頭上に一機の飛行機が飛んでいった。


 ◆


(以降後書き&小ネタ説明)


 天野創夜です。この度は自作を読んでいただき誠にありがとうございます。

 自分がこの作品を書き上げた時、最初に思った感想は『これ本当にラブコメか……?』でした笑。


 後悔とトラウマに苛まれた主人公・八柳悠とそれを取り巻くヒロインたち。

 本作の根幹となるピアノですが、実は私もピアノを弾いていまして(十四年ほどやっております)なのでそういった苦難や雰囲気などは分かるつもりです。


 なので最初から鬱々としたような展開や、主人公のヒロインの嫌いっぷりにラブコメを書こうにも中盤以降になってしまい、あまり読者ウケを狙った作風でもないため、──そんな志で書いておりました。


 成長と過去への超克。この二つをテーマにした今作はありがたいことに、私の予想を大きく超えた反響になりました。これがラブコメの力か、果たして長文タイトルの力なのかは分かりませんが、読んでくださった皆様方には感謝しても仕切れません。足向いて寝れませんよ!


 あまり尺を使うのもどうかと思うので、ここからは小ネタ紹介。


 主人公たちの通う学園である『如月学園』。

 既にお気づきになられた方もいるかと思いますが、これは私の前作であるミステリー「名探偵は二人いる」に登場する学園です。

 そうですこの二作は世界観が一緒です。結衣の友達である『月見宙』や『豊崎菜穂』が活躍する「名探偵は二人いる」──も是非読んでもらえると嬉しいです(宣伝)


 それと悠が言っていた『言葉の領域』や『世界』などと言った単語の元ネタはヴィトゲンシュタインの『論理哲学論考』で検索すると出てきます。大変興味深いのでお勧めです。実はこの方の実の兄でピアニストである『左手のためのピアノ』で有名なパウル・ヴィトゲンシュタインさんがいます。何というか偶然。


 天音の『ゆうくん』から『悠くん』へとなったのも表記ミスではなく、これはただたんに昔の幼き頃のゆうくんから脱却した、言うなれば今の八柳悠を認識したという意味です。超人的なピアノの才能に溢れたかつての憧れから、少し落ちぶれてしまった今の彼を受け止めたということです。


 この物語は決して、天音ちゃんから始まった物語ではありません。

 きっと結衣ちゃんや瀬戸先生がいなければ悠はいつまでも過去を乗り越えきれず、天音ちゃんに厳しく当たっていたでしょう。

 悠が捨てたものを結衣が拾い上げ、それを届けてくれて。

 多くの人たちに見守られながら立ち止まってしまった天音に発破をかける。

 一種のバトンリレーみたいなものですが、誰か一人でも欠けてしまったらこのような結末にはならなかったでしょう。人生はいい事ばかりではなくて、暗黒もある。だけどその暗黒すらも抱きしめて生きていければ、きっと貴方は最強になれる。そのような意図を込めて作りました。


 皆さんは叶えたい夢や追いかけたいものはありますか?

 現実との板挟みに息苦しくなっていませんか?

 この世は不公平で、才能が全てだとどこか投げやりになっていませんか?


 確かにこの世は不公平です。才能がほぼ全ての世界です。

 努力したものが簡単に打ち砕かれる世界です。

 でも負けたからといって、その夢が、芸術が間違っているわけではありません。


 何よりも他者からの評価が全てな芸術だからこそ、自分の芸術を素晴らしい、好きだと言ってくれた人の意見もあることを忘れてはいけません。

 勝てないからと言って、曲げずに腐らず、堂々とする。改善すべきことは改善していき前向きになる。そうすれば見えてこなかった景色が絶対に貴方を待っています。


 願わくはこの小説を読んだ人の心が少しでも晴れるように、未来に対する不安で胸が押しつぶされそうな人を少しでも安心できるように。

 貴方の人生に何があっても、間違えてもいい、だから自分の本質を、好きを見失わないで。


 貴方の人生に少しでも役立つ時があれば、それ以上の喜びはありません。

 と、まあいろいろと偉そうに講釈垂れた私ですが、まだ世間も何も分からない十九歳でございます。共に頑張っていきましょう。


 私からは以上です。ご清聴もとい読破ありがとうございました。

 


 ・追伸。


 只今連載中である『評価Fランクの少年、実は裏では世界最強の能力者』の第三部を書いているのと並列にこの作品の二部も試しに書いています。

 元々二部構成でしたが、蛇足感が否めずボツにしようかと思っていますが、この作品の評価次第では二部もやる予定です。


 二部は結衣ちゃん主軸で! 天音ちゃんもいるよ!

 悠の才能を模倣したいわば独学の努力でどこまでこの才能の世界に立ち向かえるのか。努力で悠や天音といった天才たちを超えることができるのか──またラブコメとは裏腹のテーマですが、何とか書いております。あまり出番が少なかった久遠律も登場予定です。


 二部は決まり次第近況ノートでお知らせします!

 コメントやレビュー等もよろしくお願いします


 それでは!



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俺にトラウマを植え付けた幼馴染と何故か同棲することになった件 天野創夜 @amanogami

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