仲間を信じて、守り、戦え! 少女たちの決戦場!

花守という異能を有する少女たちが3vs3で戦う試合、その興行がサクハナリーグである。その中での最弱チームが、解散の危機を脱するために奮闘しようとするのだが…。

一風変わった都市の描写や成り立ちの設定も面白く、お茶やお菓子にも世界観が投影されているため、花守、という特殊な設定にもすんなり馴染めると思います。サクハナリーグの試合は班によって制限は違えど、リスポーン(死に戻り)可能。3人でそれぞれ近距離、遠距離、防御と特化した特性や役割を持っていたり、ゲーム的でいえばゲージが溜まってからようやく使える必殺技のようなものもあったりで、ルールの中で戦う面白さもあります。

特筆すべきは、主人公ヒノメを含む少女たちの精神的な成長でしょう。最初の頃は、彼女たちの行動や考え方に、ヤキモキさせられたりするかもしれません。しかし、意外な導き手を得て、格上の相手に試合を挑み、その中で考え、時にはぶつかり合って、少女たちは互いを成長させていきます。過去の確執も、辛い思い出も、仲間を信じて前を向く少女たちは彼女たちなりの方法で、乗り越えていくのです。

剣と剣との息つく暇もないほどの応酬、異能による技の展開、戦闘シーンもスピード感がありながらも丁寧に描かれており、実に読み応えがありました。
少女たちが成長していく様を、ぜひ、見守ってみてください。

お薦めします(^^)!

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