第35話 あらすじ

 鳴間綴は、顔見知りの巫女へ街にいるらしい白兎の妖怪の相談をした。

 巫女は、陰陽師へ連絡し対処を求めたが、現れたのは無才な蘆屋玲という陰陽師だった。

 蘆屋玲は巫女から自身が九尾の妖狐だと明かされ、叔母の蘆屋環から面倒を見るよう頼まれていた。

 環は、玲へ期限内に祓えれば陰陽師として認めると試験を提案していた。

 妖狐は、綴が陰陽師としての素質があると玲へ伝え、その綴は玲を騙して妖狐へ近づき、白兎を祓って人間へ戻した。

 白兎の正体は綴の初恋の相手だった。玲は綴に才能があることは認めつつも性格の悪さから仲良くしたくなかった。

 妖狐は自分と陰陽師をやるようにと綴に提案した。そのとき、綴は環が粘着質だと知って逃げられないことを悟った。

 すぐに綴の高校で身体から花が咲いた少女の噂が流れた。環は陰陽師を理解するついでに玲と一緒にやるようにと指示をした。

 玲は嫌だと意見したが、環に言い包められて、綴の家に泊まることになった。綴は四日以内に終わらせると玲に伝えて、その通りに祓ってしまった。

 玲はそのことを、自分の学校にいた窮鼠猫という弱い妖怪に相談をした。窮鼠猫は玲を憐れんで式神として憑くことを選んでくれた。

 綴はその日の夜に体調の戻った初恋の相手である七星奈々と会話を交わした。中学時代に綴は短距離走をやっていた。理由は天才選手だった七星がやっていて認めて欲しかったからと伝えた。

 七星も綴が好きだった。お互いに本音を言って中学時代の因縁に決着をつけられた。

 その日の夜。綴の家を環が訪れた。環は、玲に陰陽師をさせたくなかったのは死ぬルートしか見付けられなかったからと伝えた。

 綴は環にそのルートを見付けてくれと一生のお願いをされた。嫌がったが、七星が自分にそうだったように玲にそうしなければいけないと要領の得ない返事で誤魔化しながらも気に留めておくことにした。

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令和陰陽奇譚 橘三つ @supiruka1188

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