旅びとの歩みの起こす静かな風に世界はゆらぎざわめき穏やかに震える

旅というものは元来誰にも頼らず外にゆくものだ。
遊という文字と意味合いを同じくする。

別段、あそんでいるわけではない。
ただ、歩み進み、日々を交わす。
それだけのことでヒトの大きさは風を起こし草木をたわめる。

どれほど静かにあったとして、ヒトの大きさは世界をざわめかせる。
そういう存在感の物語。

大変よろしいと思いますよ。

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