第227話 ルイの魔法
「っ~、硬すぎじゃろ!先に儂の腕がイカれるわ!」
巨大なヘビと戦闘を始めたゴルは、何度も巨大なヘビに向かって剣を振るったが、毎回纏っている岩に弾かれており、剣を持つ腕が、弾かれた衝撃により痺れ始めていた
「ルイ!援護はまだか!」
腕が痺れ始めたゴルは、少し焦った様子で後ろに居るルイに声を掛けた
「あと少しで準備が終わります!」
後ろに居るルイは、地面に手を付き、地面に魔力を流しながら答えた
「そうか!なら急ぐんじゃぞ!」
ルイの答えを聞いたゴルは、巨大なヘビに向かって剣を振り下ろした
キッーン「クソっ!」
「シャァァァァ!!」
巨大なヘビは、振り下ろされた剣を岩を纏った身体で弾き、そのままゴルに向かって岩を纏った尻尾を振った
「ちっ、【魔足】!」
ゴルは【魔足】を使い、自身に向かって来る尻尾を避けた
「曽お祖父様!準備終わりました!」
ゴルが巨大なヘビの尻尾を避けて直ぐ、ルイは地面から手を離し、準備が終わった事を大声で伝えた
「よし!儂が此奴の気を引く!ルイは隙を見て援護しろ!」
ルイの言葉を聞いたゴルは、【魔足】を使って、空を移動しながら、巨大なヘビに向かって行った
「はい!…」
ゴルの言葉を聞いたルイは、援護する為に、集中して、ゴルと巨大なヘビの戦いを見始めた
「シャァァァァ!」
巨大なヘビは、自身に向かって来るゴルに噛み付く為に、口を大きく開け、向かって来るゴルに向かって身体を伸ばした
「儂を噛もうなど!百年早いわ!【魔拳】!」
ゴルは、噛みつこうと口を開けて向かって来る巨大なヘビの攻撃を上に避け、そのまま巨大なヘビの頭を、【魔拳】を使い、思いっ切り殴った
「っシャァ」
頭を殴られた巨大なヘビは、殴られた勢いのまま、地面に叩き付けられた
「っ~!なっ!此奴!【魔脚】!」
巨大なヘビを殴ったゴルは、殴った拳から血が出ているのを見て、怒った様子で地面に叩き付けられた巨大なヘビに近付き、【魔脚】を使い巨大なヘビの頭に向かって踵落としを喰らわせた
「シャァァァァ!?」
踵落としを喰らった巨大なヘビは、纏っている岩の一部に、ヒビが入った事に気付き、驚きの声を上げた
「っ~、失敗した!儂の踵の骨が折れた!」
巨大なヘビに踵落としを喰らわせたゴルは、踵の骨を折り、痛そうにしながら、慌ててその場を離れようとし始めた
「シャァァァァ!!!」
纏っている岩にヒビを入れられた巨大なヘビは、怒った様子で、その場を離れようとしているゴルに向かって、土魔法を使い、地面から土で出来た槍を作り出そうとした
「っ!【地震】!」
ゴルは、巨大なヘビが土魔法を使った事に気付き、急いで【地震】を使い、地面を大きく揺らした
地面が大きく揺れたおかげで、巨大なヘビが使った土で槍を作る魔法は、ゴルのすぐ横に作る事になり、ゴルに当たる事はなかった
「ふぅ~、助かったのぅ」
間一髪で助かったゴルは、冷や汗を掻きながら、足を引きずりながら、剣を杖代わりにし、急いでその場を離れた
「シャァ!?」
巨大なヘビは、無事な姿のゴルを見て、ショックを受けて固まった
「今!【鉄牢の縛り】!」
ルイは、ショックを受けた固まった巨大なヘビを見て、チャンスだと感じ、【鉄牢の縛り】を使った
【鉄牢の縛り】は、地面から鉄の棒を何本も飛び出させ、相手を縛り付ける魔法
ウルが使える魔法は、鉄魔法
イメージは、集めて熱し固める
周囲から金属を集め、熱で溶かしながら自分の思い通りに固める魔法
地面から飛び出た鉄の棒は、巨大なヘビを地面に縛り付けた
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異世界転生漫遊記 しょう @jpgmwtjm
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