眼鏡

飛鳥部あかり

眼鏡

〇原作


俺は父親の机の引き出しから古い眼鏡を取り出した。

視力が悪くなったわけではない。

ただ、この世の心理が見たいだけだ。

高鳴る鼓動を抑えて眼鏡を装着する。


———これは、眼 前 暗 黒 感 !!


クラクラと、どこか心地よく感じる感覚に襲われる。

……これが「眼鏡」

眼鏡をかければ、まるで別世界に来たようだ。

何もかもがモノクロの世界から、カラフルな幻想の世界へと変わる。

俺が魔法使いだったら、眼鏡こそが俺の魔法の杖になるだろう。


そのレンズの向こうには、隠された真実がすべて視える。

視える。視える。

この世界の地形・人物・動作……全てこのレンズを通して視える。

なんて世界だ。

俺が今まで視ていた、灰に覆われた世界は消えていた。

晴れやかな視界。

これが、我が家の魔法の杖トレジャー「眼鏡」。

素晴らしい。


クソッ!!

だが、代償が大きい……。

脳への直接攻撃か……。三半規管が狂いだした。

だからこの眼鏡は長らく封印されていたのか………。



〇訳


俺は父親の机の引き出しから古い眼鏡を取り出した。

視力が悪くなったわけではない。(実際はちょっと悪いけど……)

ただ、はっきりものを見たいだけだ。

高鳴る鼓動を抑えて眼鏡をかける。


———これは、な ん か 一 瞬 目 の 前 が 真 っ 暗 に な っ た ! !


クラクラと、頭がふわふわするような感覚に襲われる。

……これが「眼鏡」

眼鏡をかければ、まるで別世界に来たようだ。

色々見えにくかった世界が、しっかりと見える世界へと変わる。

俺が魔法使いだったら、眼鏡こそが俺の魔法の杖になるだろう。(翻訳不可)


そのレンズの向こうには、今まで見えなかったものが見える。

見える。見える。

地形や人物について触れられている図鑑、遠くにいる人の動作まですべて見える。

眼鏡すごい!!

俺が今まで見ていた、少しぼやけて見えていた世界ではなくなっていた。

晴れやかな視界。

これが、我が家の魔法の杖トレジャー「眼鏡」。(翻訳不可)

素晴らしい。


クソッ!!

だが、代償が大きい……。

度が強いせいで頭が痛くなってきた……!!酔ってきたかも……。

だからこの眼鏡はずっと使われていなかったのかな?




※この話は空想フィクションです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

眼鏡 飛鳥部あかり @asukabe

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ