KAC20248 ダークお姉さんと、久しぶりに会う。中学生男子と魔界めがね女子が…。
冒険者たちのぽかぽか酒場
第1話 これが、「魔界メガネ」の力だ!さとった中学生男子たちの本性が、明らかに!
また、「占いトリック」を思い出させてくれた、ダークスーツのめがね女子に会ってしまった。
相変わらず、「魔界めがね」なる物が似合っている。
「あなたは、今の日本をうらみ続けていますね?」
「う…」
「中学生生活は、疲れるでしょう 。うらみ口座を、開設しませんか?」
「…うらみ口座?」
「ストレス社会の、この日本」
「たまりにたまったうらみを、私がすべて引き受けましょう」
ダークさんが、魔界めがねをかけ直した。
「はい。うらみ口座が、開設できましたよ?私の中にね」
「…え、もう?」
「はい」
「…だって、料金」
しまったと、思えた。
「気付けば、高額な取引をされていた」
社会では、良くある話だ。
が…。
「はい、終了。無料です」
夜の町に消えていく、ダークさん。
そのときダークさんは、予備に持っていたと思われる「魔界めがね」を落としていった。
1ヶ月後、駅前で再会。
「こんばんは」
「…あ、ダークさん!」
「おや、おや。また、ずいぶんとストレスのたまる生活をされているようですね」
「そうなんです!ストレスが、貯まる一方ですよ!」
「でしょうね。そのために、作ったではありませんか」
「…作った?」
「うらみ口座、ですよ」
「…あ!」
「それでは、また」
「…え?」
ダークさんが去り、なぜかイライラ。
また、1ヶ月後。
またも、駅前広場。
だれもいない時間。
「俺、似合っているかな?」
この前拾った魔界めがねとやらを、かけてみた。
「…俺の本性は、何?本性が見えるっていう魔界めがねは、占いにはピッタリだけど…」
すると、なつかしい声が襲う。
「お久しぶり、中学生さん?ストレスの全くない生活は、かえって、きついでしょう?」
「ですね、ダークさん?」
アドバイスの礼をしようと思うと、魔界めがねの力が現れた!
「こうしてやる!俺は、さとったんだ!」
「ああ、やめて!」
中学生男子の、本性 。
そういえば、ダークさんは女性。
さとった世代のストレスとうらみのリバウンドは、魔界レベル。
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