風と稲

木漏れ日の空想家

風と稲

あなたの瞳に

私は残っていますか

あなたの脳みその中に

私があなたに喋りかけた言葉は

残っていますか

あなたの手に

偶然触れてしまった

私の手の温もりが残っていますか

あなたは温かくて、冷たい

まるで風のよう

私はその風に

靡かないといけない稲

答えはわかっているのに

私は稲だから

靡かないと

靡かないといけないから

風が吹いて

今日も靡く


誰か私を刈りにきて欲しい

早くこの根本から刈り取って欲しい

私が風に靡かないように

じゃないと

枯れて

土へと戻る

自分でも分からない

長い時間を

風に靡く稲として

過ごさないといけないから

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風と稲 木漏れ日の空想家 @komorebinokuusouka

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