十二支・「酉」についてのちょっとした雑学
磧沙木 希信
十二支・「酉」についてのちょっとした雑学
みなさん「十二支」って知っていますか?
子・丑・寅・卯……これですね。
自分の十二支は知っている人は多いと思います。
今回は、そんな十二支についてのちょっと雑学です。
気楽にお読みください。
十二支は中国から来ています。
古代中国の考えで、惑星のうち最も大切な星の「木星」が約12年で 太陽を回ることから「12」と言う数字は特別なんですね。
木星の軌道を「12」の区画に分けてそれぞれに名前を付けたものが 十二支の名の由来といわれています。
みなさんは知っていますか? 実は十二支は日本・中国だけじゃありません。
十二支は日本・中国・台湾・韓国・チベット・タイ・ベトナム・ロシア・ モンゴル・ベラルーシ・アラビア・イラン・ブルガリアにもあります。
意外ですよね。
中国ではイノシシの代わりに豚が、タイやベトナムではウサギの代わりに猫が、 それぞれに入っています。その他の国にも違いがあります。
違いがあって面白いですね。
さて、日本ではどうかと言うお話をしましょう。タイトルの通り「酉」に ついてのお話です。
酉
この「酉」という漢字は十二支の「とり」ですね。
あまり見ない漢字ですよね。でも、ニワトリの事です。
この「酉」ですが干支では十番目に位置します。
「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」 ですね。
読み方は。
「ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・い」 と、覚えている方も多いのじゃないでしょうか。
少し分かりづらいので、今風に書くとしましょう。
「ネズミ・ウシ・トラ・ウサギ・タツ(リュウ)・ヘビ・ウマ・ヒツジ・サル・ トリ・イヌ・イノシシ」と、した方が分かりやすいですね。
……ちょっとタツ(リュウ)君が浮いてますね。
君、架空の生物なんじゃ……。元々は「ワニ」だった、なんて説もあります。
それでは、なんで十番目が「酉」なのかのお話をしましょう。
まず十二支の順番ですが、「神様がある年の元日に動物たちにレースをさせて ゴールした順番」で決まったそうです。
有名な話で、ネズミと牛の話がありますね。
足が遅いので、朝早くに出発した牛。
そのまま順調に進み「一番にゴールに到着した!」と、思ったその時に、 牛の背中に隠れていたネズミが「ぴょん」っとジャンプして、 ネズミが一番、牛が二番になった。と言うお話です。
その他にも、猫が十二支に入っていないのは、ネズミに日時を騙されたから。 (このせいで、ネズミは今でも猫に襲われている)
イノシシは、ゴールを通り過ぎてしまい、引き返しているうちに最後になった。
など、があります。
可愛いお話が意外と多いんですよ。
さて、「酉」のお話に戻りまして。
酉もこのレースに出場していたわけですが、途中でケンカをしている 「猿」と「犬」に出会いました。
この猿と犬は元々仲が良かったそうで、一緒に出発しました。
しかしレースに夢中になっていき、だんだんとヒートアップしていきます。
そして、丸太の橋を我先にと渡ろうとして一緒に川に落ちちゃいました。
そうしてケンカが始まってしまったんですね。
この事から、「犬猿の仲」とは「最初は仲が良かったけど何かのキッカケで その仲が悪くなった」と、言えるそうです。
さてさて、そんなケンカに出くわしてしまった「酉」は「さて、困ったな」 となります。
一刻も早く行きたい。でも、道が塞がれて無視する事ができない。
道が通れずに困ってしまう「酉」。
仕方がないので仲裁する事にしました。
「まぁまぁ、落ち着いて。早く行きましょう」
それでもケンカを続ける猿と犬。
「一緒に行くと、順番が並んでしまうのが嫌だ! 」なんて言い出す始末。
仕方ないので、妥協案を提示しました。
「わかりました。 ここは”トリあえず”、私がお二人の間、って事で一つ」
こうして猿と犬の間(仲裁するため)の十番目になったそうです。
う~ん、「酉」さんがストレスで大変そうですね。
本日のお話はここまで。読んでいただき、ありがとうございました。
間違い等ありましたら、コメントで教えてください。
また、この話を調べる際に使用させてもらったサイト様に厚く御礼申し上げます。
十二支・「酉」についてのちょっとした雑学 磧沙木 希信 @sekisakikisin
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