物語は、とある港町の食堂に2人の旅人がやって来たことから始まる。
表向きは「イトコ」の振りをする青年と記憶を亡くした少女。彼らの目的は「人探し」だった。
食堂で情報を得た2人は、少女が操る透明な竜に乗って、アセラの町へ到着した。
その町は退廃し、荒んだ雰囲気の町で2人はだれかに見られているようなイヤな感じな上に、兵士たちを従えた青年に「主君が呼んでいる」という理由で連行され、王の前に引き出される。
そこで青年は初めて名乗る。彼の名は「月星のアトラス」。
(この時点ではまだ有名な剣の使い手であることしかわからない)
不遜な態度のアトラスは王の不興を買い、牢獄へ入れられ、少女は王の愛人に連れられて離れ離れにされてしまうが、2人は別行動になるも冷静にこの国の謎を感じ取り、秘密を暴いていく。
感想:街の様子、世界観が非常に丁寧に描かれていて没入感に浸れる。
素性がわからない序盤でも、主人公2人の尋常ではない強者感が溢れていて、先を読み進めるのが楽しい。
オススメです✨✨✨
赤い大地と白い砂漠が交錯する竜護星を舞台に、少女アストレアが「女神の刻印」に導かれながら運命に立ち向かう姿は、どこか儚くも力強い光を放っています。旅路の中で心を通わせる竜や苦しむ民衆との出会いは、彼女を少しずつ成長させ、星に隠された真実を求める使命を深めていく――その過程は、私たち自身の「信念」と「絆」を問う物語でもあるように感じます。
登場人物たちはそれぞれの孤独や宿命に葛藤しながら、運命の歯車に抗おうとします。中でもアトラスとの共闘や、孤独を抱える少年ハイネとの出会いは、アストレアに新たな希望をもたらす瞬間です。星の未来を見つめ、支配者たちの圧政に立ち向かう姿には、胸が熱くなる場面が幾度もありました。
果たして、星を護る使命とは誰のためにあり、運命とは自らの意思で超えられるものなのか――信仰、権力、宿命が複雑に絡み合う壮大な星々の物語の中に、自分自身の答えを探しに行きませんか。