南山之寿の日々是決戦〜黒歴史篇〜

南山之寿

黒歴史

『頭の黒い鼠』


ネズミが物をかすめとるように、物を盗む人の例え。家の中の物が急になくなった時、頭髪の黒い人間をネズミになぞらえ、犯人はネズミでなく人間であろうとほのめかす諺。この話で、皆様の時間を盗む南山之寿。頭髪が黒いかは分からない、坊主頭の南山之寿。


『黒歴史』というお題。南山之寿の人生は、黒歴史の連続……では無かったことを再確認。お題に対して何も浮かんでこない、過去の出来事。それでも、これでもかと絞り出すのが南山之寿。


本日は、『黒歴史』対決。真の黒歴史を持つ猛者には敵わないことは明白。それでも挑む漢気。『やせ南山負けるな之寿ここにあり』という意味不明な心境。


小学生の頃、国語で行なわれた俳句の授業。小林一茶をオマージュして、前述の句を作成。俳句が苦手な南山少年の苦肉の策。パクリといえばパクリ。俳人としての名前を付けるようにと、教諭からの指示。『鳳凰南山』と、小宇宙が弾ける名前を提出。ソバージュの担任教諭から速攻で、俳句を作り直すようにと説教。


ソバージュという言葉から呼び起こされた記憶。南山之寿が二十歳の頃、一度だけ挑んだ闘い。若気の至り。若い頃には毛が……。


『ツイストパーマ』


ツイストが何たるかも分からず、友人がツイストパーマをかけた姿を見て、真似したくなった南山之寿。いわゆる、お洒落泥棒。美容院に向かい、ツイストパーマを依頼。短髪の南山之寿を見て、眉をひそめる美容師。それでも依頼を受けてくれた職人魂に感激。このあとに起こるのは惨劇。パーマ液が垂れ、額に痛みを感じる非常事態。お洒落は我慢と、耐え忍ぶ時間。


「いい感じです!!!」


やたら大きい声で褒めてくる美容師。どこか後ろめたい気持ちを感じる表情。カット後にかけてもらったツイストパーマ。鏡を見て慄く南山之寿。友人のツイストパーマとは一味違う出来栄え。短髪のせいなのか、どちらかというとパンチパーマ。さしずめ『パンチ南山』。目を白黒させ、しばらく身動きが取れなかったことは良い想い出。


『黒白を弁せず』


この話題を黒歴史というのか、是非はわからないが、平然と語るのが腹黒い南山之寿の手口。


――パンチの効いた話であって欲しい。

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