センスのせいにしてんじゃねーぞ。
お前らってマジで逃げるよな。「自分には面白い才能が無いので〜」とかってよく言ってるわ。気持ちは分からんでもない。上手くいかない原因を探してみたんだろ? で見つからないからセンスにせいにしてんだ。
だが上手くいかないのをセンスのせいにはするなよ!
『面白さのセンスが無い』なんてのは有り得ないんだからな! お前らは何か作品を見て「面白い!」って感じるわけだろ? 「面白い!」と思ったってことは、その作品を自分の中にある基準に当てはめて、『面白い作品という基準』に入ってたことを意味してるんだ。
その基準こそがセンスなんだからな! 何かに「面白い!」と思った時点で、お前の中には『面白い作品という基準』があるんだよ!
言うなればお前が面白いと思った作品は、お前のセンスの完成系だ! そんでお前の作品は未完成なだけなんだよ!
いいか?
お前にセンスが無いから面白い作品を作れないんじゃないんだぞ?
お前のセンスがお前の腕前に合格を出してないだけなんだからな! 周りと比べて生まれ持ったセンスが無いように感じるのも違うんだわ。無いのは生まれ持った腕前の方だからな!?
お前にセンスは間違いなくあるし、あるからこそ作品を面白く感じてるんだよ!
面白いものを書くのが上手くいかない時、すぐに「面白さのセンスがないんだよね〜」って考えるところが本当に目に余る!
そもそもセンスってのは基準、もっと言えば基準に照らし合わせた判断なんだよ。「これは良い」「これは悪い」って判断する力がセンスだ。その判断基準が正しかったり良い結果を生み出すならセンスが良いし、間違っていたり悪い結果を生み出すならセンスが悪い。
だから、面白さのセンスってのは誰しも無意識的に持ってるんだよ! 自分の作品が面白くできないって思う時点で、もうそれは自分のセンスに面白いかどうか問いかけてるじゃねーか!
よく考えろ! 面白さのセンスに「できる・できない」はそもそもおかしいんだからな!? 自分が面白いと思うかどうかなんだから! 「できる・できない」は別の種類のセンスなんだわ!
その別の種類のセンスってのは実行する際の判断力、つまり面白くするセンスだよ!
面白さのセンスはお前に必ずあるし、絶対にそれは間違いじゃない! お前が作品を面白いと思ったんなら誰がなんと言おうと絶対にそのセンスは正しいんだ! だって、お前を面白がらせることに成功してるんだからな!
お前らに無いのは面白くするセンス、つまり腕前なんだよ! そんで面白くするセンスは思考やら経験やらでいくらでも調整可能だからな! 何が良くて、何が悪いか、判断する能力がセンスなんだから!
俺ってたまに「来た短編全部読みま〜す!」みたいな自主企画をやることがあるんだよ。
でさ、これ言っちゃいけないんだけど、いや本当に、俺が勝手に集めといて、みんなから集めてもらった立場なのに、こんなこと言っちゃダメだって分かってんだけどさ、言わないと始まらないから言わしてもらうな。
その企画の中から良い仕上がりの作品だって思ったものは体感で十パーセントあれば良い方なんだよな!
マジでさ、いや本当に!
「この作品はこういうことやりたそうだし、その狙い自体は分かるんだけど、やり方が全然良くないんだよな〜」って思う作品が多いんだって!
で、その作品をばーって見ながら、俺なりになんでお前らが上手くいってないのかを考えたんだよ。そんで出た結論が二つの要因があるなーってこと。
『つまらないリスクを考えていない』と『模倣があまり良くない』の二つ。カクヨムでの良くない作品って、基本的にこの二つの要因のどっちかかもしくは両方あるんだよな!
この創作論はそれについての話と、その解決策を話したつもりだ!
その後で、どうしてこんなにも数が多いのかも考えたんだ。だっておかしくねえか!? ユーザーが大量にいるのに、示し合わせたようにほとんどこのパターンなのが! 要因が分かってて経験不足とかじゃ無いからな!? 要因も分かってないんだよ、何故か!
でも『アマチュアだから』って言葉で片付ける気は無いからな。
そこで思ったのが、お前らってセンスを何か固定のもののように思ってんじゃねーかってことだ。作品から読み取れるものじゃないからはっきりと分からないけどな。でも合ってると思う。
面白さのセンスと面白くするセンスを混同してねーか? ってな。確かに面白さのセンスは固定みたいなとこがある(磨くことはできる)が、だからって面白くするセンスまで固定みたいに思ってんじゃねーか!? って思ったんだよ。
数の多さもそれで説明できそうなんだよな。センスって言葉の使われ方からして「センスは不変」ってイメージがなんか世の中に蔓延ってるし、この二つのセンスは混同もしやすい。アマチュアに多いのも当然に思える。
だからお前らはセンスを伸ばすという概念も無かったんじゃないの? 「センスは不変」って概念が考えのストッパーになってる気がするわ。要因的にもそうなんだよな。
『つまらないリスクを考えていない』っていうのも「今書いてみたものより自分はもっと面白くできるんじゃないか?」って思わないから!
『模倣があまり良くない』っていうのも「今考えてるより実はもっと良く模倣できるんじゃないか?」って思わないから!
一回考えてみた後に「自分ならもっと先に行けないか?」っていう発想が出ない! 一回前にジャンプしてみて着地したところで、ここまでが自分の才能、もう限界、きっとこれで終わりだ、って風に思ってやんの! 滑稽すぎるだろ! たかが才能の分で一回飛んだだけだろお前ら!? 少しでも前に行こうとしろや! だからお前らはダメなんだよ!
そんでお前らは口々に言うんだよ!
「自分には才能が無いんで……」ってな!
保険だかなんだか知らねえが、生まれ持ったもののせい、変えられないもののせいみたいにな! そりゃセンスを伸ばすって概念も出てこねえわ! 最初から才能はそういうもんだって諦めちまってんだもん、お前ら!
別に、勝負事じゃないだろ!? 他人と競い合うものじゃなく、お前が良いのを創れるかどうかの世界だろ!?
今日までにしとけよ!
ここまで読んだんだ。もう俺が伝えたいことは充分に伝わったはずだろ! 辞めろよ、俺がここまでしてやったのに、何も変わらないで帰るなんてよ!
俺のことなんて嫌ってくれていいからお前らは変われ! お前らが面白いのを作ってくれなきゃ俺は全然楽しくないんだから!
そんで今日からお前は、面白くできないのを絶対に才能のせいにはしないと誓え! 謙遜するにしても「実力が無いんで……」にしろ!
才能のせいにしそうになったら、面白さのセンスと面白くするセンスは別だと思い出せ! そして面白いと思った作品を思い出して、良かったなと感想を抱いて、やはり自分の面白さのセンスは正しいと再認識しろ!
そこからがスタートなんだから!
というところでな。言いたいことは言えたしこの辺にしといてやるよ。
指が疲れたわ、くそ、お前らのせいで……。
いつお前らがパッとしないのかを言ってやろうかと悩んでいたが、でもお前らを信じようとしてずっと黙ってたんだよ。なのに一向に改善する気配も無い!
この創作論になんの影響もなかろうが俺は言っておかなくちゃいけない。そうじゃないとお前らは何も変わらない気がしたから。
まぁ一応、お前らに感謝もしてるんだわ。お前らがどうしてダメなのかを考察していくうちに、俺自身の悪いところも見えてきたからな!
俺が書いたことを意識しておけよ。そして俺が喜ぶために、魂削って面白い作品を書いて、俺に快適なカクヨムライフを送らせろ。
分かったらほら、さっさと良いのを書いてこいや。
なるはやで頼むわ!
カクヨムで一番口が悪い創作論 あばら🦴 @boroborou
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます