概要
その言葉は二文字で、誰より私を傷付ける。
【KAC20245】ある小説家に心酔していた「私」が、幻滅するまでの話。
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- ★★★ Excellent!!!破れない殻
作中の『私』とは異なり、わたしの憧れる天才は、天才のままだ。
まんが家も小説家も音楽家もそこには含まれる。
大人になると、かつての憧れの存在は色を失うという説もあるが、幸か不幸かそんなことは一度もなかった。
今も昔も遠く仰ぐような人たちだ。
届かぬ目標があること、これは倖せなことである。
有名も無名もいる。全てが傑出した作品でもなく、全てがお気に入りでもないのだが、それでも秀作揃いだ。
若くして活動を止めた人もいれば、高齢者となった今でも現役で新作を旺盛に出している人もいる。
どんな作品であっても独自のカラーがそこにはあって、ありふれた筋であっても、何かが違う。
その何…続きを読む