謎の寸志
saito sekai
1話完結
友人Eを、温泉地迄車を出してやった。
「いや、助かったよ」「まぁ俺も良いドライブになったよ、これから一人なんだな」「そうだ、一人旅、フフフ」「なんだよ、その意味深な微笑みは…」
その問いに答えずに、Eは鞄から封筒を取り出し、俺に差し出す。
「まぁ、ガソリン代にでもしてくれや」
俺は高速に乗り、近所のインターチェンジで降りて、ガソリンスタンドに寄った。
「レギュラー満タンで」そしてEからの寸志を取り出した。それはなんと、通帳と印鑑、暗証番号のメモだったのだ。
通帳残高は三億五千万円…これが寸志…?何なんだよ!
慌てた俺はすかさずEにLINEを送った。が、何故かブロックされている。
その後、Eの消息は不明である。完
謎の寸志 saito sekai @saitosekai
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