別の体を持つようになってから

――突然繋がられた、赤い糸。
手錠より頑丈に繋がられ、多感な時期に、お風呂の時もトイレの時も寝る時も一緒に過ごさなければならなかった。

体はほとんど一緒でも、考えることはてんでバラバラ。
人間として扱われない日々。やりたいことも、目指したいことも違うのに、赤い糸のせいで諦めるしかない。

性格も、やりたいことも、譲れないことも違うけど、手に取るようにわかってきた。
嫌だったことも、悔しかったことも、同じように受けてきた二人。
その日々は、ある日突然終わりを告げて…

彼らの関係を強制するものはどこにもない。
だからこそ選ぶ選択に、きゅん、しました。