或る大学生による“はなさないで”の分析
佐倉伸哉
本編
「本日12時、日本語学の課題が発表された。お題は、“はなさないで”。これをテーマに話を書くに当たり、この“はなさないで”について分析してみようかと思う。
ストレートに受け止めるならば、“はなす”+未然形
しかし、別の解釈も考えられる。“はなさ”+“ないで”のパターンだ。この場合、競馬などで用いられる“鼻差”が真っ先に連想されるが、“はな”についても生物の“鼻”だけでなく植物の“花”が候補に入るだろう。但し、物事の最初や何かの先端を意味する“
ここまではシンプルに受け止めてみたが、こういう見立ても出来る。何か別の語句が前にあり、その後ろに接続詞“は”+“なさないで”と。この時、何かを成し遂げたり作ったりする際に用いられる“
さて、
以上の点から、“はなさないで”とはシンプルでありながら奥の深いお題だというところに
「真正面からお題について分析しているのは、聞いていてよく分かった。で、
「それがサッパリなんだ」
「だったら、こんな意味のない事を話さないでストーリーについて考えたら?」
「はい」
或る大学生による“はなさないで”の分析 佐倉伸哉 @fourrami
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