祖父からのメッセージ。心揺さぶられるギフト。

心がささくれ立っていた頃に、亡くなったおじいちゃんから「箱」を貰います。
その箱の中身は、主人公の「ささくれ」など吹き飛ばしてしまうほどの物でした。
彼は、それまで「つまらない」「好きじゃない」と捻くれてみていたものを、それを通して見ることで、これ以上なく素晴らしく見え、心を強く揺さぶられるのです。
祖父の言葉を胸に、彼が進んだ道は……。

情景描写が素晴らしく、その景色の中に自分も立っているようにリアルな風景が思い浮かびます。
不思議で面白い作品でした。

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