妖精さんというと、「人間の友達になるパターン」と「人間に害をなすパターン」の二種類が存在します。
ちょっとしたことのお礼に願いを叶えてくれたり、ひそかに農作業を手伝ってくれたりする優しい妖精もいる一方で、人間の子供をさらったり、悪い運命を与えたりする妖精もいます。
本作では「妖精」が大量に世の中に出現したことにより、これまでの均衡が崩れてしまったという世界が描き出されています。
そして「妖精駆除会社」を生業とする主人公は、妖精がひそかに人生を破壊するものだという警句を発する。
なぜ、妖精が現れたことで人生が狂うのか。
その疑問で読者の興味を引き付け、妖精が何をもたらしてしまったのかが描かれます。
そして主人公の前にも現れる妖精。彼女たちはちょっとギャル風な感じで、あんまり悪気はなさそうな雰囲気。
世の中はたしかに、妖精の存在によって変わってしまったのかもしれない。だが、妖精たちは意図してそれをやったわけではない。
本当に悪いのは誰だったのか。分類するならば、本作に出てくる妖精は「友達パターン」に属するもの。
それでも、人間の持つ特性とかにより世界は悪い方向へ進むこともある。そして、妖精という存在を巡り、また別の動きも起こり得る。
本当に邪悪な存在は一体なんだったのか。本作を読んで是非とも見極めて頂きたいです。