死にたい私は死ねました!!
@ippanjin_A
第1話 -死にたい私は告白しました-
「転入生を紹介するぞ〜」
先生の合図、それに反応して、私は教室に入る。
ザワザワとする教室。
そう、ここは学園だ。
「今日このクラスに転入してきた、ハルカ・シノゾムです!」
教室に入った私は、周囲を見渡す。
お!いい子いるじゃん!
あの子なら……私を……
ガタッと、靴箱を開ける。
その中には不思議なものが入っていた。
「──ラブレター?」
どうやらそれを書いたのは、今日転入してきたハルカらしい。
そういえば隣の奴が「転入生かわいくね?」とか話していたなと、思い出す。
まあ、そんなことはどうだっていいのだが。
普通ならからかいだって疑うんだろうが、俺は疑わない。
そこに書いてあった、武闘場裏へと、俺は向かった。
「あなたに一目惚れしました!付き合ってください!」
私は告白した。
なぜこんなことをしたか、それはただ、この子と関係が欲しかっただけ、初日に告白なんてヤバイ事すれば、なんらかの関係はできるはずでしょ?
「え、えと、はい?いい、ですよ?」
そしてゆくゆくは、彼に私のこと殺してもらう。
「うそ?!やったー!!」
多少オーバーなリアクションで、彼に抱きつく。
そう、これは。
/
┌─────────────────┐
│私が彼に殺されるまでの物語である。│
└─────────────────┘
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┌──────┐///┌────────┐
│私が彼に殺され///までの物語である。│
└─────┐///┌─────────┘
///
──────へ?
「痛い……痛い、痛い痛い痛い!!!!!」
腹部を……刺された?
なぜ?いやそりゃあ、殺されたかったのだから、本望ではあるのだけれど。
こんなこと……ある?
本当に、私は死ねるのかな?
というかこんなところで殺すなんて……どういうつもり?
「大丈夫さ。計画は練ってある。君が僕に殺された事は、学園にはバレないよ。」
っ。まるで心が読まれているようだ。
「さあ、安心して死にな。」
ふう。なんとか無事に終わった。
じゃあ、死体を片付けるとでもしようかな。
そうして、俺は彼女の方を向こうとする。
「ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええ!?!?!?」
「?!」
その時、彼女が叫んだ。
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