眠らせる

だんだん、あやなっちとゆうなっちにも見えてきた。

遠くのほうの砂けむり。

だんだんと、こっちに近づいてきてる、砂けむり。


「すごい砂けむりやなー」


「めっちゃ舞い上がってるし、こっちに向かって突き進んでる感じ」


「なんだか、砂けむり自体、生きてるように見えるなー」


「動きながら、こっちに近づいて来てるわー」


遠くのほうで、めちゃめちゃ舞い上がってるの、わかる。


そして、その遠くのほうに見える砂けむりの中に...


うーわっ!トリケラトプスの群れやー!


「「うわっ!ほんまや!ほんまにトリケラトプスの群れやわー」」


「なんなん?あのトリケラトプスの群れは?」


「なんで、みんなで走って来てるん?」


たしかにパンダのほうに向かってるように思える。


「「やっぱり、こっちのパンダのほうに走って向かって来てるみたいやなー!」」


あやなっちとゆうなっちにも、はっきりと見えてきた。


「そうやろー!パンダのほうに向かって走って来てるみたいやろー!」

はなっちも、あやなっちとゆうなっちに答えてる。


「「うんっ!確かに、あのトリケラトプスの群れ、パンダに向かって走って来てるように思えるわ...」」


「どないしょ!」


「パンダちゃんにぶつかったら、あかんやんかな~」


「パンダちゃんも困るやろな~!あんなトリケラトプスの群れ、自分らのとこに突っ込んで来られたら...」



「よしっ!今度は、わたしの出番やなっ!」

ゆうなっちは、トリケラトプスの群れを見つめながら、みんなに言う。


「「おおーっ?!」」

あやなっちとはなっちは、ついに

ゆうなっちの出番になったか!!

って期待大。


「よーしっ!わたしのパワーを見せられる時、やっときた感じやなー!」

って、ゆうなっち。


「「おおーっ!!ついに、ゆうなっちのパワーを発揮する時やってきたか...」」

あやなっちとはなっちは、ゆうなっちを期待を込めて見つめてる。


ゆうなっちは

「えいっ!」

と両手をだんだんと近づいて来るトリケラトプスの群れに向けて、つきだした。


そして

「とりゃあああああ」

と、パワーをトリケラトプスの群れに向かって、力を込めて発した。


トリケラトプスは

パタン

と倒れて、みんな

グーグー

寝はじめた。


「やったあああ」

ゆうなっちは、自分の発したパワーに、めっちゃ喜んでる。


「「おおーっ!!さすが、ゆうなっち...すごいわ...」」

あやなっちとはなっちは、めっちゃ感動している。

ゆうなっちの強力なパワーを実際に間近で見られて。


「「あれだけのトリケラトプスの群れを一瞬で眠らせられるなんて...」」


ゆうなっちは、2人に向かって、めっちゃドヤ顔になっている。

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