南紀白浜?

3人を乗せた、いつものセーヌ川から乗った遊覧船は

ビュンビュン

と空の上をめっちゃ勢いよく飛んでいる。


雲の中を

ドンドンドンドン

進んで行ってる。


ビュンビュンビュンビュンビュンーーッ

と速度を速めて空を飛んで行ってる。


「何回もセーヌ川の遊覧船に乗ってるけど、空を飛ぶなんて、はじめてやなー」


「ほんまやー!びっくりやわー」


「どこ飛んでるんやろなー」


「「「なー」」」


「どこ行くんやろなー」


「「「なー」」」


「でも、めっちゃおもろいなー」


「いつもの遊覧船の窓から空の景色、見えるやなんてーーっ」



それから、しばらくして。


3人でセーヌ川のいつもの船着き場から乗った、いつもの遊覧船は、空の上で、しだいに速度をおとしはじめた。


「あっ、スピードおちてきたみたいやで」


「あっ、下、見てみ!なんか陸地っぽいの見えてきた」

視力の良い、はなっちは言う。


「えーっ!陸地なんて見えへんでー」

あやなっちとゆうなっちには、下には、まだ海しか見えてない。


でも、そのうち、だんだん、あやなっちとゆうなっちにも、陸地らしきもの、遠くに見えるようになってきた。


「「あっ、陸地、見えてきたー」」

あやなっちとゆうなっちは叫ぶ。


「そやろー」

視力の良い、はなっちは

前からわかってたよっ

て感じで言ってる。


やがて...


フューーンッ

海沿いの陸地に着陸したみたいだ。


「うわっ!着いたみたい!」


「どこやどこや?」


「ここはどこや?」


「ここはいったいどこなんやー?」



「南紀白浜やー」


「えっ?南紀白浜って...」


「あの南紀白浜?」


「うんっ!南紀白浜って書いてある」

はなっちは、看板を指さした。


看板に、『南紀白浜』って確かに書いてある。


「うわっ!ほんまやー」


「ほんまに南紀白浜やわー」


「えー?日本に来たのー?なんでー?」


「なんでなんやろー?」


「南紀白浜行きやったの、知らずに、いつもみたいに乗ったんかな?」


「えーっ!南紀白浜行きの遊覧船なんて、あるんやろかー?」


「そやなー」


「不思議やなー」


「セーヌ川のいつもの遊覧船、空飛ぶなんて...」


「「ほんまやー」」


「こんなんやったら!ママたちも連れてくれば良かったなー」


「そやなー」


「ママたちも喜びそうやなー」


「「ほんまやー」」


3人は、遊覧船から降りて、南紀白浜の海沿いを歩いた。


「ええとこやなー」


「気持ち良い~」


「きれいな景色~」


まもなく、アドベンチャーワールドに着いた。


「「「うわー!パンダに会いに行こう」」」


3人は手をつないで走りだした。

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