トリケラトプスの群れ?
3人はアドベンチャーワールドに入った。
「うわー!アドベンチャーワールドやー」
「うわー!めっちゃ広いなー」
「和歌山まで来るの、はじめてやなー」
ルンルンルンルンッ
と、みんなで手をつないで、パンダのほうに向かって歩いている。
「うわー!はやくパンダちゃんに会いたいなー」
「「なー」」
「でも、いつものセーヌ川の遊覧船に乗っただけやのに、こんなとこまで来るなんて...」
「なんか、めっちゃ得したなー」
「ほんまやわー」
「ママたちもめっちゃ喜びそうやなー」
「ほんま、それなー」
「でもママたちやったら、めっちゃびっくりしそうやけどな」
「そやな」
「月に1回くらいは、あのいつものセーヌ川の遊覧船も、空を飛んでたんやろか?」
「そうなんやろか」
「うちら、知らんかっただけなんかな?」
「そうなんかなー?」
☆
「あれ?なんか、トリケラトプスの群れ、こっちに向かって走って来てる!」
って、はなっちは言う。
はなっちは、めっちゃ視力良い。
めっちゃ遠くまで見える。
「「えー?どこー?どこにトリケラトプスの群れ?」」
2人には見えてなくても、はなっちには見える。
「このままやと、パンダのとこに、ぶつかってまうでー」
って、はなっちは遠くを指さして言う。
「「えー?パンダのとこに向かってるの?」」
「うんっ!トリケラトプスの群れ、なんだか、めっちゃ勢いよく走ってきてて、なんかパンダのほうに向かって来てるみたいやねんっ」
「えーっ!ほんまにー?パンダに向かってるのー?」
「うんっ!そのように、わたしには見えるねんなーっ」
「「うちらには、まだ、ぜんぜん見えへんけどなー」」
はなっちには見えるけど、あやなっちとゆうなっちには、はなっちほど遠くまで見えてない。
☆
しばらくして。
やがて、あやなっちとゆうなっちにも、なんとなく、遠くに砂けむり、見えるようになってきたみたい。
「「あれ?なんか遠くのほうに砂けむり見える?」」
「あっ、そうやでー!あそこをパンダのほうに向かって、トリケラトプスの群れ、めっちゃ走って来てるねんー」
「「なんで?なんでパンダのほうに向かって走って来てるん?」」
「さあ、なんでなんやろ?うち、トリケラトプスちゃうから、わからへんけども...」
「「そりゃそやなー」」
「でも、そのトリケラトプスの群れ、パンダちゃんのとこに来たら、やばいんかな?」
「パンダちゃん、トリケラトプスの群れに巻き込まれてまうんかな?」
「どうやろな?」
「どうなるんやろな?」
「どないなってまうんやろな?」
「でも、めっちゃ勢いよく走ってきてるのは、わかる。だから、このままやと、パンダちゃんのところに、トリケラトプスの群れ、突っ込んで、パンダちゃんたちも、トリケラトプスの群れに巻き込まれてまうんちゃうかなー」
「うわっ!それは、あかんやんっ」
「なんとかせねば」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます