トリケラトプスの群れ?

3人はアドベンチャーワールドに入った。


「うわー!アドベンチャーワールドやー」


「うわー!めっちゃ広いなー」


「和歌山まで来るの、はじめてやなー」


ルンルンルンルンッ

と、みんなで手をつないで、パンダのほうに向かって歩いている。


「うわー!はやくパンダちゃんに会いたいなー」


「「なー」」


「でも、いつものセーヌ川の遊覧船に乗っただけやのに、こんなとこまで来るなんて...」


「なんか、めっちゃ得したなー」


「ほんまやわー」


「ママたちもめっちゃ喜びそうやなー」


「ほんま、それなー」


「でもママたちやったら、めっちゃびっくりしそうやけどな」


「そやな」


「月に1回くらいは、あのいつものセーヌ川の遊覧船も、空を飛んでたんやろか?」


「そうなんやろか」


「うちら、知らんかっただけなんかな?」


「そうなんかなー?」



「あれ?なんか、トリケラトプスの群れ、こっちに向かって走って来てる!」

って、はなっちは言う。


はなっちは、めっちゃ視力良い。

めっちゃ遠くまで見える。


「「えー?どこー?どこにトリケラトプスの群れ?」」


2人には見えてなくても、はなっちには見える。


「このままやと、パンダのとこに、ぶつかってまうでー」

って、はなっちは遠くを指さして言う。


「「えー?パンダのとこに向かってるの?」」


「うんっ!トリケラトプスの群れ、なんだか、めっちゃ勢いよく走ってきてて、なんかパンダのほうに向かって来てるみたいやねんっ」


「えーっ!ほんまにー?パンダに向かってるのー?」


「うんっ!そのように、わたしには見えるねんなーっ」


「「うちらには、まだ、ぜんぜん見えへんけどなー」」

はなっちには見えるけど、あやなっちとゆうなっちには、はなっちほど遠くまで見えてない。



しばらくして。


やがて、あやなっちとゆうなっちにも、なんとなく、遠くに砂けむり、見えるようになってきたみたい。


「「あれ?なんか遠くのほうに砂けむり見える?」」


「あっ、そうやでー!あそこをパンダのほうに向かって、トリケラトプスの群れ、めっちゃ走って来てるねんー」


「「なんで?なんでパンダのほうに向かって走って来てるん?」」


「さあ、なんでなんやろ?うち、トリケラトプスちゃうから、わからへんけども...」


「「そりゃそやなー」」


「でも、そのトリケラトプスの群れ、パンダちゃんのとこに来たら、やばいんかな?」


「パンダちゃん、トリケラトプスの群れに巻き込まれてまうんかな?」


「どうやろな?」


「どうなるんやろな?」


「どないなってまうんやろな?」


「でも、めっちゃ勢いよく走ってきてるのは、わかる。だから、このままやと、パンダちゃんのところに、トリケラトプスの群れ、突っ込んで、パンダちゃんたちも、トリケラトプスの群れに巻き込まれてまうんちゃうかなー」


「うわっ!それは、あかんやんっ」


「なんとかせねば」




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