第5話 本編4/式神

みわ「あれからゆいさんの家ではオーブ撮れた?」


ゆい「全然撮れなかった」


みわ「今晩寝る時、録画してみようよまだいるからあれからオーブ観察日記を付けてるんだよね、ふっふっふ」


みわの家にゆいが泊まる。


ゆい「あれから、動画って見た?」


みわ「実は見てみたんだけど式神らしきのが映ってるような気がするんだけど見てくれる?」


みわ「丁度、3分15秒と16秒の間にサッーって私の脇を、白い人形の紙飛行機のようなものが一瞬映ってるんだよね」


みわ「再生するよ、みのがさないように見ててね」


固唾を呑んで、動画を見つめる。


ゆい「ん~~、もう一回」


みわ「もう一回見ててよ、再生いくよ〜」


じ〜、動画をまわす。


ゆい「あっ止めて」


ゆい「ん、あれっ? なんで映らないんだろう? 確かに見たような気がする」


ゆい「もう一回」


じ〜、動画をまわす。ポチ。


ゆい「これさ、映らないわ〜止められないみたいだね、ほんとにコンマの世界だね」


みわ「でも確かにいるよね」


ゆい「うん白い紙みたいなの、飛んでるね」


みわ「あの時、そんなのなかったよね」


ゆい「なかったと思うよ」


ゾクゾクゾク寒気がする。


―夜になって布団を敷く。


みわ「あっわらしちゃんいるか、動画撮ってみる?」


ゆい「うん」


明かりを消す。

――3分間2人共携帯で動画を撮る。


ゆい「どう? 撮れた?」


みわ「撮れたよ?」


ゆい「私は全然撮れなかった」


みわ「見てみて! 携帯のスペックの問題なのかな?」


電気をつけて、ゆいに動画を見せる。オーブが3つほど、浮遊している。


ゆい「あっ映ってるね。なんで私のに映らないのかな」


みわ「不思議だよね、携帯の機種の違いなのかもね。 じゃあ、ゆいさんの所にもいるかもね、ふふふ」


みわはこれがわらしちゃんでもそうでなくても幸せを感じてる。









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座敷わらし「マルセン」 黒猫 @tanokuro24

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