理解たくねーけど、理解っちまう話。

 
 時たま、何でも面白く感じられる時ってない?
 チェンソーマンだったり、米津玄師だったり、自分の作品だったり、好きなキャラだったり、精神薬だったり、無趣味だったり、キ◯玉だったり。
 まあ、何でも面白くなる。

 酒のツマミというか、酒そのもの、読むストロングゼロみたいな作品。



 童貞っていうか、未体験ならではの浮遊感は分かる。反抗というか、ロックさみたいなものも。
 一度でも分かっちまうとダメなことってあるよね。脳にシワが出来てしまうとね。
 周りからすりゃ短慮だし、安直だし、ぶっちゃけ迷惑だろうけど、しょうがないんだね。
 タブラ・ラサでしか為せない芸術もあるんでないかな。

 カタイ話はここまでにして、この人の語りの魅力は多分、レビュアーですらこんなあけすけになる位のフランクさだと思ってる。
 取り上げてる話題がポジかネガかは関係ない。読む人の素の部分を引き出してくるんだ。取り繕うのが難しくなって、脱ぎたくなってくる。
 これは作者が一番素を出してるからこそなんだと思うんだ。
 中々いないよ。普通は「先生」って身構えるよ。スゲェー、ワタシにはとても無理って謙遜しちゃうよ。敬意という名のATフィールド展開しちゃうよ。
 でもね、この人は違う。強制的に絶の状態にしてくる。超リラックスしちゃう。
 ヤバい。
 仮にこの人と会話の機会あったら、炎上しそうな発言バンバン言いそうだよ。
 怖い。