私は私の道を行く

@inukawabeni

Diary1

冷酷無慈悲な殺し屋、アリス・レフリーロード。


狙ったターゲットは逃がさないことで有名だった。


彼女は、人を殺す才に溢れていた。


生まれながらの高い身体能力と、不思議な氷の力。


その2つを兼ね備える彼女は、最強と呼ばれるに値するだろう。


表情ひとつ動かすことなく、ターゲットの首を切り裂く。


その残酷さから付いた名は『氷の女王』。



仲間ですら信用しない。


自分さえ生き残ればいい。


その姿に、人々は恐れを成していた。




そんな彼女は、齢18にして命を落とした。


あれほどに強く、残酷だった少女が命を落とした。


その事実に世間はざわついた。



現場では、大勢の敵の死体の中から、彼女の仲間である2人だけが生き残っていた。



なぜあれほど強かった彼女が死に、仲間のふたりは生き残ったのだろうか。


冷たい彼女が嫌われていたから?


彼女を庇うものはいなかったから?



生き残った少女たちは涙を流しながら語った。


「アリス・レフリーロードは本当にいい人だった。」と。



少女たちは冷酷無慈悲だと言われていた彼女を、いい人だと言い切った。



彼女を知っている全ての人々は、「ありえない」と言い放った。



少女たちが嘘をついているのか?


少女たちは脅されていたのか?



答えが出ない議論が界隈中を出回った。



少女たちは本当に脅されていたのか。

それとも嘘をついていたのか。



彼女は、本当に『氷の女王』だったのだろうか。



真相は闇の中…






でも、これを見つけたあなたにだけは特別に教えてあげる。



アリス・レフリーロードが本当はどんな人だったのか。



だって、みんなに知っていて欲しいんだもの。



私たち以外、本当のあの人を知ってあげられてる人がもう居ないから…



私が何者か…って?




それは、この先に行けばわかるわ。



あなたにその勇気があればの話だけれど。


この先にあるのは私の…いや、私たちの記憶。


私たちの欠片。


私たちの一部。


安心して、悪いものでは無いわ。



だから、ね?おねがい…はやく…











__ 早く、私たちに逢いに来てちょうだい __

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