この感覚は久し振りだなぁって思いました。
僕はこちらの物語を拝読して、灯籠流しを思い出しました。
もちろん物語とはまるで関係なくて、僕個人がそう感じただけです。
まるで闇が揺れている様な真っ暗な川面に、小さくて頼りない灯籠を流すのです。
とてもしっかりしているとは言い難いけれど、小さな灯籠が闇の川面に浮かびます。
揺れる灯りが囁いて、僕に何かを言いたげで、
だけど、何故だかわからなくて、
少しづつ、少しづつ、小さな灯籠が離れてゆくのです。
闇のいずこで、揺れ続け、
同じく漂う灯籠が、
無限に増えては、いずこかを、
揺れて、囁き、穏やかに、しめやかに……。
こちらの物語は、そんな闇夜を灯す、とても優しい物語です。
お勧めさせて頂きます。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)