追悼、鳥山明先生

大隅 スミヲ

第1話

漫画家の鳥山明先生が亡くなった。

このニュースを見た私は、今の気持ちを書きたいという衝動に駆られていた。


わが青春は鳥山明と共にあったといっても過言ではない。

代表作のドラゴンボールは、幼い頃から見ていて最終回を迎えたジャンプまでしっかりと見ていた、ドンピシャの世代である(アニメの方は最後の方は、GTとかその辺はわからないです)。


ドクタースランプに関しても、子どもの頃によく見ていたアニメだった。

ピンク色の巻いた形のう○こ。あれを見た時の衝撃といったら……。

そういえば、幼稚園の盆踊りで「アラレちゃん音頭」を踊ったなあ。


そして、キャラクターデザインを務めたドラゴンクエストシリーズ。

まさに鳥山明先生の作品が、我が青春の一ページといってもいいくらいだ。

アラレちゃんでギャグ漫画というものを知ったし、ドラゴンボールで冒険アクション漫画というものを知った(ご存じの通りドラゴンボールの初期はバトル漫画ではない)。ドラゴンクエストでロールプレイングゲームというものを知り、勇者という存在も知った。


ドラゴンボールは、7つ集めると願い事が叶うというドラゴンボールを探す冒険活劇から、天下一武道会といったバトル、ピッコロ大魔王という恐ろしい存在、そしてまさかの神様まで登場させてしまい、悟空は地球人じゃなかったと展開していき、未来からトランクスが来て、人造人間が現れて……。

もはや、少年の心のすべてを鷲掴みにしてきた作品ですよね。


正直にいうと、最初の頃はドラゴンボールに違和感を覚えていたんだよね。

主人公の名前が孫悟空。子どもの頃から、西遊記が好きだった私は孫悟空はあんなんじゃない!って思っていた時期がありました。

でも、その否定感が消えてしまうくらいにドラゴンボールは面白かった。

かめはめ波だって、ダジャレですからね。


ドラゴンクエストは、スライムのデザインは凄いと思いますよね。

それまでのスライムといえば、緑色のドロドロしたやつってイメージしかなかったです。あのガチャガチャとかで売っていたやつ。

それが青くて可愛らしいキャラクターになって、いまではあれこそがスライムと思えるほどですから。

いまでもファンタジーと聞くと、勇者、戦士、魔法使い……と連想するのは、ドラゴンクエストの世界だったりします。

当時、ドラクエ2やドラクエ3の攻略本を持っていて、何度も何度も繰り返し見ていました。攻略本には鳥山先生が描いた武器とかキャラクターの絵が満載でした。当時のファミコンのゲームなんてグラフィック的に剣とかなんて、ただの棒だったのに。

鳥山先生のキャラデザでいえば、クロノトリガーも好きでしたね。


鳥山先生の作品について、語れば語るほど色々な思い出が出てくる。

ひとつひとつのシーンが今でも鮮明に思い出せるというのが凄いことですよね。


少なからずとも、私の創作に鳥山先生の影響はあったはずです。

ドラゴンボールとかドラゴンクエストのキャラデザインとか、影響を受けないわけがないでしょう。

それだけ偉大な漫画家だったんですよね。


鳥山明先生のご冥福をお祈りいたします。

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追悼、鳥山明先生 大隅 スミヲ @smee

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