-猫々戯画- 異世界ファンタジー活劇譚 @毎週日曜日更新

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目が覚めそうな時。昔一緒に暮らしていた猫の声がして。
ああ、猫にご飯あげないといけないと思った。
寿命で死んでしまった事を思い出して寂しくなった。
時雨と瑞希。絶対に忘れる事のできない二匹の猫。

ああ。ファンタジーなのはわかってる。
着物を着た時雨。割烹着を着た瑞希。
人の形をしている二人。二人は当時の猫だと言う。

時雨と瑞希、俺。
三人は見た事もない世界で生きる事になるのだが。